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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

カオポイントのお笑いライヴへ行く 

1か月半ぶりのBLOG更新ですね。
さぼってスミマセン、USHISUKEです。
さて世間一般的にはGWな今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
私は4/29(祝)、人生初めてのお笑いライヴに中野へ行ってきました。
中野といえば、昔、単館系ドキュメンタリー映画を「BOX東中野」(現:「ポレポレ東中野」)によく観に行っていました。
『放送禁止歌』を観に行ったとき、映画監督森達也さんと上映後一緒に呑みに行ったのが今も印象に残っています。

そんなこんなで久しぶりの中野なんですが、今回のお目当てはお笑いコンビ「カオポイント」。
このBLOGでも以前(中途半端に…スミマセン)紹介した、毎月1回のペースで開催されている「三国志街道の集い」の司会をしているのが、カオポイントのおくまんさんなのです。
4/29は第5回目の単独ライヴの千秋楽ということを伺っていたし、「三国志街道の集い」の際には決まって「義兄弟の盃」的な乾杯(♪生まれた日は違えども~♪)をしていることもありますし、「これは行かねば!」となったわけです。
ということで、17:30の開場近くに会場へ行ってみると、既に行列が!
当日券を買って100名弱収容の会場に入り、結構よい席に坐れたのですが、18:00の開演までにはほぼ満席状態。いつもみたくギリギリに行かずによかったです。
会場を見渡すと、「三国志街道の集い」のもうひとりの司会者である三国志研究家の満田剛先生や事務局の方、そのほか常連さんもチラホラと(中には差し入れをお持ちの方も!素晴らしい)。
18:00少し過ぎに開演。
「コント+幕間に映像」という組み立てで、私は笑いっぱなしでした。
コントの面白さを文章にするのはなんだかアレですが…

■定年後に悠々自適なオカマ生活を送る親父と息子のネタ
■馬鹿なフリをした警察官と拳銃をもって立てこもる犯罪者のネタ(この犯罪者が、前述のオカマ親父の息子という設定)
■熱狂的ひきこもり巨人ファンがハローワークで職を探すネタ

など、独特な場面設定やおくまんさんの際立ったキャラ作りなどなどがツボにはまりまくりでした。
幕間の映像もこれまた面白く…おくまんさんによる『にんげんっていいな』の熱唱でのエンディングまであっという間に感じました。
すべて終わったあとにもトークがあって、そこでなんと三国志ネタが飛び出すといううれしいサービスが!
しかもよりによって王平ネタですよ、街亭や背水の陣のおまけ付きで…三国志ファンにしか分かりっこありません。
そんなところが逆にうれしさを倍増させたり。
三国志街道の集い」の際に三国志の話を絡めると宣言されてはいたのですが、しっかり実行するあたりに「漢(おとこ)」を感じました!
楽しい時間をありがとうございました!
ライヴ後は、満田先生らと中野駅近くの中華料理屋さんで一緒にお食事をしてきました。
1990年代の中国旅行の話などなど、面白かったぁ。

※そういえば、ライヴでチョコチョコ流れていた音楽の選曲、好みでした。
ザ・ブルーハーツやエルレ、RADWIMPSなどなど。
[ 2010/04/30 01:10 ] その他雑談 | TB(0) | CM(2)

京劇三国志「赤壁の戦い」先行予約でゲット! 

まだ先っちゃ先ですが…今年5/15~5/30にかけて、東京、福岡、名古屋、大阪の全国4か所をまわる京劇三国志「赤壁の戦い」のチケットを先行予約でゲットしました。
この京劇三国志「赤壁の戦い」は「策略編」と「激闘編」の2演目構成での公演になります。
十万本の矢、苦肉の策、火計、華容道…『演義』をベースとした「赤壁の戦い」を取り巻くエピソードがふんだんに盛り込まれた内容になるそうです。
S席8,500円、A席7,500円(いずれも1演目単位)とやや割高な印象も受けますが、本場中国の紫綬褒章クラス俳優(ハナ肇、角野卓造クラス…と書くと有難味が薄い?)がわんさか来日するそうなので、見といて損はない気がします。
昨年観に行った京劇『呂布と貂蝉』で随分興奮させてもらったので、今回も楽しみです!
チケットはぴあとか、で。
[ 2010/02/26 00:38 ] その他雑談 | TB(0) | CM(4)

第1回「三国志街道の集い」に参加-前編- 

去る1/31(日)、「三国志街道の集い」というイベントに参加してきました。
昨年11月にプレイベントに参加した際の記事書きましたが、今回は「第1回」という記念すべき回でした。
前回同様、場所は亀戸にある「中国料理 三國志」。
進行役のおふたりも変わらず
「張飛好きお笑い芸人」でお馴染みのカオポイントのおくまんさん
中国古代史とくに『三国志』に関する史学史を専攻されている満田剛先生
という顔ぶれ。
今回も楽しく、かつ発見に溢れた濃厚な約2時間を過ごせました。
当日の内容をまとめて書こうと思っていたら、なんだか長くなりそうなので、前後編に分けて記事にします。

まずは、なんといっても昨年末に世界を駆け巡ったニュース「曹操の墓発見!?」ですね。
こちらについては、満田先生からいろんな情報が。
曹操の墓」の真偽について、日本の研究者の間では
「ネットの情報だけだとわからん!早く情報公開を!」
というのが現在のところでの結論とのこと。
ネットに流れている以上の情報は、研究者の方々の手元にもないようです。
ただ、いろんな情報、解釈、説が流布しているようで、様々なWEBサイトにアップされている画像(出力紙)も見ながら、先生がまとめて話してくださりました。

1.「夏侯惇の墓」説
これは早くから流れていた説ですよね、たしか私もネットで見ました。
曹操の墓は単独ではなく、曹操に関わりの深い高官らの墓とともに「墓群」を形成していたようです。
曹操が最も信頼していたのが夏侯惇であり、今回の墓は出土品から見て夏侯惇の墓と捉えるのが妥当じゃないか?という説です。
でも、さくら剛さんの不朽の名作『三国志男』でも紹介されていましたよね。
石油会社の敷地内にあったけど邪魔だから壊されたという…夏侯惇の墓はいくつかあるようです。
[参考]Searchina
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0105&f=national_0105_015.shtml

2.「常林の墓」説
曹操の墓」からはいくつか石板が見つかっているそうなのですが、そのひとつに
「魏武王常所用格虎大戟」
と刻まれた石板があります。
この中の「常」を指して「常林じゃねぇ??」という説です。
「常所用」の部分を「常某が使った」と読めるそうですが…常林っていわれてもマイナー寄りでいまいち燃えor萌え的な部分に欠けますね…。
[参考]簡体文なので注意!私は読めません…。
http://www.scol.com.cn/nsichuan/sczh/20100107/20101751600.htm

3.「冉閔の墓」説
冉閔って誰?そもそも読めないし。
冉閔(ぜんびん)を知っているかたは、かなりの中国史通ですよ(私は知りませんでした)。
実は彼も、魏の武王なんです。
魏といっても五胡十六国時代の「冉魏」なんですが…「魏の武王」は曹操以外にもいたんですね。へぇー。
墓が発見された近隣が冉閔の出身地らしいこともあって、もしや…と「冉閔説」が囁かれているそうです。
[参考]「冉閔説」をわかりやすく解説いただいている「枕流亭ブログ」さん
http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20100120
[参考]冉閔-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%89%E9%96%94

一方、中国では「『珍百景』登録なるか?さあボタンをどうぞ!登録けってーい!!」的に、既に公的なお墨付きが出ている、という事実もあるそうです。
「中国社会科学院」というとっても権威的な団体(組織)が「2009年度六大考古新発見」の中に「西高穴曹魏高陵(=『曹操の墓』のこと)」を加えたという事実が、それです。
中国社会科学院がホンモノと言えば、事実上ホンモノだそうですから、ある意味議論の余地はもうないのかも。
ちなみに、「曹操の墓」発見による経済効果は56億円(!)にのぼるそうです。
観光客とか既に大挙して押し寄せているおり、早速観光地化が進んでいるそうです、さすが中国。
さらにちなみに、現在復旦大学で中国全土の曹姓の人たちのDNAを調べるプロジェクトが始まったそうです。
この発想自体、スケールのデカさに圧倒されますね…1800年も昔の人物の遺伝子をマッチングさせようというのですから。
「卑弥呼の子孫集まれー!」というところでしょうか。

「曹操の墓」で相当に盛り上がった以外にも、簡単ですが、当日話された内容を列挙します。

孟獲は漢人かも
孟獲は「南蛮の非漢民族」と捉えられがちだが、そうじゃないかも。
■蜀の人たちは非漢人だらけだったかも
劉備は蜀の人たちにとっては「外人」そのものだから、感覚があわなかったのでは?
■当時のコミュニケーションは筆談?
洛陽に留学経験ありなどでないと共通語を話せなかったのでは?
となると、生活圏の異なる人々のコミュニケーション手段は筆談だったかも。
■最近は「辺境から見る三国志」が流行り
・孫権の外交政策は士燮がモデルじゃないか?
・公孫度の影響力について
・諸葛亮の北伐とシルクロードの関係
■「宗教から見る三国志」も熱い

とくに「辺境から見る三国志」についてはまったくもって同感このうえないです。
ひとり頷きまくり。
拙BLOGにも「辺境三国志」というジャンルがあったのをふと思い出しました(まったく更新できていませんが…)。
http://3594h.blog95.fc2.com/blog-category-30.html

と、ここで長くなってきたので前編終了。
後編は
■スペシャルゲスト許褚降臨!?
■天才少年現わる!?
■待望の三国志料理の正体は!?
など、ホントにたった2時間だったの?というぐらい濃密な内容でお送りします。
[ 2010/02/07 10:48 ] その他雑談 | TB(0) | CM(3)

太巻きの切り口のような世代-三国志世代論- 

「曹操の陵墓発見!?」という大ニュースで1年を締めくくることになった2009年。
こんにちは、実家のある「三国」から更新します。

毎年、年末年始は九州の実家で過ごすため飛行機で移動するのですが、機内の雑誌を捲っているとちょっと興味深い記事を見つけました。
JALの機内誌『スカイワード』2009年12月号に掲載されていた、現代芸美術家・束芋(つかいも)さんのインタビュー記事です。
束芋さんの芸術家としての本質に迫るような「世代論」が語られていました。

戦後生まれの「団塊の世代」に対して、束芋さんや私のような70年代生まれの世代は「断面の世代」「太巻きの切り口のような世代」であると。

「断面の世代」とは、すべての具材は持っているけれど薄っぺらで、断面がたくさん集まることで、初めて太巻きになれる。だから、似たような人たちが集まってくる。
一方「団塊の世代」は、個々がキュウリやかんぴょうなどの三次元の存在で、それらをまとめ上げる酢飯や海苔があれば大きなしっかりとした太巻きになれる。しかし、リーダーがいないと個性が強すぎてバラバラになってしまう…と。

また次のように語ってもいます。
「断面の世代」は、ひとことで言えば甘いと思う。
「団塊の世代」は目的達成のために大きな塊となり、その一部として自分の存在意義を見出して、自分の納得のいかないことも厭わなかったと思う。でも、「断面の世代」にはそれができない。流れに同調しながら動くよりも、自分自身が自分の声で発声する。個人として納得できることをやりたい。
だから、社会を動かす大きな力にもなれない…とも。

束芋さんのこの「世代論」、個人的にとてもしっくりきて機内で感心しきりでした。
と同時に、三国志における「世代観」にシフトしてみると、あれま、こちらも結構面白い切り口になるなぁ…と、ここからは私の勝手な解釈です。

束芋さんの「世代論」を踏まえて…三国志における世代を、私は大まかに以下のように捉えました。

■160年代以前生まれの世代:第1世代
いわゆる「団塊の世代」
曹操、劉備、孫堅ら
■170-190年代生まれの世代:第2世代
いわゆる「断面の世代」
諸葛亮、孫権、周瑜ら
■200年代以降生まれの世代:第3世代
いわゆる「ポスト断面の世代」
姜維、竹林の七賢ら
※曹操ら第1世代の前に、第1世代を育てたり、世に出るきっかけを与えた世代として「第0世代(盧植、橋玄ら)」も考えられますが…省略。

第1世代は、「反董卓連合」に参加するなどして後漢末の群雄割拠な時代に「主役」になり得た世代です。
荀イク、関羽、張飛などの「キュウリやかんぴょう」のような個性が強い人物を、曹操、劉備などの「酢飯や海苔」のようなリーダーが求心力となって、サイズも形も様々な「太巻き」を形成し、社会を動かす大きな力となり得た世代。

第2世代は第1世代に一歩遅れて生まれ、一人身を立てる前に乱世の荒波を受けて育った世代。
「漢」という統一王朝の縛りから比較的自由で、天下三分、天下二分といった新たな秩序を、自身の育った環境(自身が育った「サロン」など)や自己の中から醸成し高らかに謳いあげ、周囲の無理解、反発どこ吹く風で、自身の納得できることに邁進。
ただし、オールマイティな能力を持ち、発揮しながらも、太巻きの「酢飯や海苔」のような世の中を動かす大きな力にはなりきれず、第1世代が築いた体制の中で試行錯誤し続ける…そんな世代。

第3世代は、もはや「大きな塊」とはなり得ず、集団の中での存在意義に価値を置かず、個々の納得できることを追求する傾向の強い世代。「断面の世代」の一部傾向がより濃厚に出る世代ともいえるでしょうか?

ちなみに、第2世代のうち曹植や何晏のようなごく一部の人物は、第1-3世代をつなぐ「歴史に愛された」とでもいうべき人たち。
第1世代に才能を慈しみ育てられ、第3世代に対して強烈な影響を与えた、特異な存在ですね。

半ば作為的な解釈もありますが…異論反論オブジェクションなコメント、大歓迎です!(呑みの場でもOK!)
来年も、三国志な時代を肴に、あれこれ妄想したり、みなさんと呑んだりしながら楽しめればなぁ…と思っています。
みなさん、よいお年を。
[ 2009/12/31 12:12 ] その他雑談 | TB(0) | CM(0)

「爆乳三国志」のその後 

事が事なので…全国1億2千万人の三国志ファン全員が気にかかりながら、なかなか口に出せずモジモジしているんじゃないでしょうか。
以前記事にした爆乳グラドルユニット「爆乳三国志」のその後について。
予告通り無事CDがリリースされ、YouTubeにも動画が著作権どこ吹く風的にドカンとUPされています。

爆乳音頭
爆乳マンイーター

一通り観てみてください…一見すると、1mmもミジンコ程も三国志らしき歌詞や振り付けほか見当たらないです。
でも、それはそう感じてしまった方の「三国志愛」が足りないから。

たとえば
♪よせてよせてあげてあげてソレソレソレソレ♪
という脳味噌が溶けてなくなりそうな歌詞からは、218-219年にかけて敢行された劉備軍の大攻勢…劉備の漢中侵攻、孟達・劉封の上庸侵攻、そして関羽の荊州北上という、漢中、荊州双方からの曹操軍に対する「寄せて上げて」な大攻勢の様が目に浮かんできます。
「マンイーター」は、文字通り程や王忠らの「人喰い」エピソードを謳いあげるものですよね。

そんなこんなで味わい深い、爆乳三国志の新曲と共に、深まる秋とひたひたと訪れる冬を堪能しましょう。

※そういえば爆乳三国志の方々、この新曲を引っ提げて「紅白に出たい」ということを口にしていたようですが、叶いませんでしたね。
[ 2009/11/29 09:31 ] その他雑談 | TB(0) | CM(2)
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