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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

『五禽戯』 vol.3 「五禽戯ツアー」レポートの紹介 

更新が滞りまくりですが…久しぶりに記事を書きます。
といっても、他者のブログ紹介という不真面目な内容でスミマセン。

五禽戯」シリーズの記事、2回だけでパッタリと途切れてしまっていますが…今冬から月2回ほどのペースで「五禽戯」を体験しています。
既出のように「日吉の丘太極拳同好会 青空太極拳練習会」という活動に参加し、体験しているのですが、ここでいつも丁寧に教えていただいているのが成澤先生というかたです。

成澤先生は、中国の華佗の故郷に今も伝わる「伝統華侘五禽戯」を、日本人で初めて現地にて体系的に学ばれたスゴイかたです。
その成澤先生がGWを利用して、現地に行かれたそうで、そのレポートがBLOGに掲載されていたので、今日はその紹介をします。

09年 安徽省 亳州 伝統 華佗 五禽戯ツアー
上海~阜陽~亳州
五禽戯との出会い
曹操運兵地下道
漢方薬大市場
五禽戯の概念

このレポートが、とてもイキイキしていて、素晴らしいんです。
とくに私にとって心に響いたのは「五禽戯の概念」。
「心地良い」状態になれるための運動要素が「戯(たわむれる)」である。
後漢末の大乱世=「武」の時代だからこそ、真逆の要素である「戯」が必要とされ、それは卓越した医術をもつ華佗だからこそ産み出し得たものだったのでしょう。
「武」は必ずしも「戦争」を意味するものではなく、日常的なストレスと解釈すれば、私たちの日常いたるところで「戯」は意識的/無意識的に存在するし、行われている…。

三国志な時代から現代に、1800年間綿々と受け継がれている「五禽戯」という身体運動を通して、歴史としての「三国志」の一側面を語ることのリアリティと普遍性。
三国志は、見たり聞いたりするだけでなく「体感」もできるというありがたさを改めて感じもしました。

みなさんも、ぜひレポートを読んでみてください。
新しい三国志を発見できると思いますよ。

※そういえば「曹操運兵地下道」の存在も、私にとっては新発見でした。
こういうのがあるんですね…『正史』や『演義』のどこかに記述ありましたっけ?
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[ 2009/05/06 19:19 ] 五禽戯 | TB(0) | CM(2)

『五禽戯』 vol.2 日曜日のみの使者 

余勢を駆って、シリーズ「五禽戯」第2話です。
もしかしたら、「オイラも五禽戯やってみたい!」という方がいるかもなので、前後含めてちょっと詳しめに描写してみますね。

11月最終日の日曜日
天気は晴れ
自宅から遠くに富士山が見えるほど空気の透き通った清々しい朝です。

今日は、人生で初めて「五禽戯」に触れる記念すべき日。
「『五禽戯』ってどんな格好すればいいんだろう?まさかあんな服もっていないし」と0.5秒ほど悩むがしかし、どうせ大した服も持っていないので、フリース&ジャージを着込みます。
朝9:00の練習会スタートに間に合うよう、1時間ほど前に出発。
会社に行くときよりも半ばハイテンション、車ではJ-WAVEをかけながら「ステイチューン」とかなんとか言っちゃったりして、おサムい感じなおよそ45分。
目的地である「日吉の丘公園@横浜市」近くに到着。
マクドナルドの隣の駐車場に車を止めて、公園目指してテクテク歩きます。
※この駐車場、何も買わなくても「3時間無料」という、一般大衆の強い味方な駐車場です。

片手に持つ地図によると、公園は東急東横線日吉駅から10分程度歩いたところにある模様。
駅前には慶應義塾キャンパスとかがあったりして、洒落てますね、日吉。
余裕こいて歩いていたら、あれ?地図上では着いてもいい頃なのに…目の前に聳える山(公園)に分け入るための道が全然見つかりません。
仕方ないので、大聖院というお寺近くで道行く親子連れな方に尋ねてみると、ちょっと路地を入り込んだところに公園の入り口があるらしいことが判明。
親切な方に出くわして助かりました。
私は曹操じゃないので呂伯奢を殺害したように、恩を仇で返したりはしませんよ。
太極拳同好会
既に遅刻確実な状況なので、慌てて来た道を引き返してみると…ありました!
日吉の丘 太極拳同好會」の旗(?)です。
入り口から、煩悩の数ほどの階段を駆け上がっていくと、落ち葉積もる公園内に大小2組の団体がそれぞれ太極拳らしき動きをしている場所に遭遇。

最初は「散歩に来ただけですよ…」な雰囲気を漂わせて歩いてみたのですが、ここまで来るためにかかった1時間が無駄になっちゃうので、思い切って大きな方の団体の端っこで太極拳をやっている女性に声をかけてみました。
ビンゴ!まさに「太極拳同好會」のみなさんでした。
伺ってみると、集金BOXに200円を入れて、名前を書けば参加できるとのこと。

その通りに行動して、早速、30人ほどの輪の最後尾につけます。
団体の一番前で、一動作ごとに解説をつけながら太極拳を指導している先生に習って、見よう見真似の太極拳をゆーったりとした気持ちで始めてみました。
あたかも「最初からいましたよ、初日から遅刻なんてしてませんよ」という風情で…。

9:00を10分程度過ぎた感じでしたが、どうも今やっているのはあの憧れの「五禽戯」らしく、「熊がどうのこうの」という解説が聞こえます。
「おお!いきなり『第三の熊』ですか!?」
と内心大興奮なところを、しかし外見はシラーッとした感じでひたすら見よう見真似。

…と、なんだかダラダラと長くなってきたので、続きは次回。
熊から鹿、さらには虎、トリッキーな猿の動きに、優雅な鳥…と、めくるめく「五禽戯」ワールドへ。
[ 2008/12/08 23:37 ] 五禽戯 | TB(0) | CM(0)

『五禽戯』 vol.1 千八百年目ダルー! 

サァ!1週間後ですね、第1回三国志検定。
私は、約1万円という大枚をはたいて2、3級併願するんですが、三国志検定公式WEBサイトの例題やってみると…明らかにヤバイですね、2級。
焦ったところであと1週間だし、これ1冊読めばOK!という攻略本があるわけでもないし、人生はリセットできないし…もういいや。

ということで、検定とはまったく無関係ですが、私、ヘルシーライフを始めます。
意外と知られていませんが、三国志ってヘルシーなヒントが曼才…いや満載ですよね!
そんなヘルシーの阮籍たち…いや原石たちを拾い集めて、見事に健康的な生活を手に入れよう(≒脱デブ)という、気長にお付き合いいただく新コーナーです。

ヘルシーライフへの第一歩は、三国志、そして大中国が世界に誇る伝統の健康術・五禽戯(ごきんぎ)から。
「五禽戯」とは、一体どんなもんなのか?『正史』には…

私にも一つ長生法があり、それを五禽の戯(五つの動物の体操)と名づけている。第一が虎、第二が鹿、第三が熊、第四が(さる)、第五が鳥で、〔それぞれの動物のかっこうをして躍ねまわるのだ。〕この体操によって病気が予防できるだけでなく、足腰を鍛えることもできて、導引の用に当てることができる。…呉普はこの術を実行し、年は九十あまりになったが、目や耳はすこしも遠くなく、歯は一本も抜けることがなかった。
(『魏書』「華佗伝」)


…と、端的に書かれています。
世界で初めて麻酔(「麻沸散」と呼ぶ)を用いた手術を行ったといわれる世界に誇る「神医」華佗は、ラジオ体操制定を遡ること約1700年前、既に健康増進のための体操も開発していたのです。

気楽に「第三の熊とか、とくにやりてぇ!」と思っても
一体教えてくださる人はいるの?
約1800年も昔の体操って、そもそも現代に伝わってんの?
万一伝わっているとしても、日本でできるの?
…などなど、至極当然な数々の疑問が頭をよぎりますが、そんなときこそインドア派の強い味方「ネット検索」。
ポチッとなとばかりに検索してみると、あるじゃないですか!?
ヒットしたWEBページには
日吉の丘太極拳同好会 青空太極拳練習会
毎週日曜日 朝9:00~10:30 日吉の丘公園」
の文字と、様子を写し出すフォトグラフが数点掲載されています。

スゴイ!
朝早いけど日曜日だし、なんとか行けない距離じゃないし…田舎から上京して早10年、乾ききった東京砂漠でなんとか生きてきた甲斐がありましたよ。
これも華佗大先生が約1800年の時を越えて紡ぎ出してくれた巡り合わせ!と、勝手な思い込み。
逸る気持ちをよそに、11月下旬は天候不順のため見合わせ。
いよいよ11月末日、打ち出した地図を片手にいざ青空太極拳練習会の場へ!
次回vol.2は、青空の下で五禽戯をやってきたの巻。
[ 2008/12/07 23:58 ] 五禽戯 | TB(0) | CM(4)
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