いきなり登場の新ジャンル。
その名も「仏像見立て三国志」です。
…
みうらじゅんのパクリでもないですが、私は単純に「仏像好き」でもあります。
仏像が好きだし、三国志も好きだし…どうせ好きならつなげちゃえ!ということで、これからお送りしていこうかと思っています、このジャンル。
内容はというと、日本各地の寺社に蔵されている仏像を、三国志の人物に見立てて紹介するというものです。
…ということで、第1回目は大分県・真木大堂の広目天像。
見よ!このパンキッシュかつ
BUCK-TICKもビックリな
怒髪天スタイル!
ムース3本くらい一息に使っちゃう勢いです。
1本すら余すことなく髪の毛を逆立てるほどの、内面から溢れる強烈な戦闘心を感じさせてくれます。
しかし同時に、彼のグッとつぐんでいるお口元からは、その暴れ出さんとする戦闘心を押さえ込む強い意志と知性をも感受できます。
真木大堂の広目天像は、まさに「呉下の阿蒙」で有名な、呂蒙のイメージにピッタリ。
呂蒙は、若い頃は武力一点張りの武将でした。
しかし主君である孫権に諭されて、成人してから学問を始めます。
当時の儒者も舌を巻くほどの読書量を経て、周瑜、魯粛、陸遜に並び称されるほどの呉の名将に成長します。
「男子3日会わざれば括目して見よ」は、呂蒙の成長ぶりに対する賞賛のコトバ。
激しい武力を人格の根本に有しつつ上級の知性を併せ持ち、国(仏法)を擁護する…広目天と呂蒙がピッタリな理由はそこにあります。

ちなみに、広目天は2体の邪鬼を踏みつけた上で直立しています。
広目天が呂蒙であるなら、勿論踏みつけている邪鬼は「関羽・関平親子」でしょう。
「しゅみましぇ~ん」って感じで、カッコ悪いね…関羽と関平。
--【「広目天」の豆知識】
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