**≪おねがい!≫*******************************
「アサヒ本生」のCM(武蔵丸が見送り三振するCM)で、江口洋介とかが叫んでいる
「ワンッセー!!」
ってヤツ…ホントは何って叫んでいるんでしょうか?
「
イノキ!ボンバイエッ!」がわかんなくてムズムズしたときくらい気持ちが悪いので、知っているかた、是非コソッと教えてください!!
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さてこっからが、本題です。
天下分け目の「赤壁の戦い」他、魏VS呉の局地戦に多大な影響を与え、陳琳、司馬朗ら著名な人士や多くの兵卒、民衆らも続々と死に追いやった「建安の疫病大流行」…その肝心の疫病の正体とは!?
ズバリ!
西洋医学でいうところの
「腸チフス」
の類じゃないか…というのが私の仮説です。
はぁ?「腸チフス」って聞いたときないんだけど、何よ?
なんで「腸チフス」なんか出てくんの??チョーキモイんだけど。
…と思われるかもしれませんが、3ステップとかでちょっと理由を述べてみたいと思います。
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┃ステップ1┃
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前回、引用文の中にヒントがあると書いていましたが、そのヒントというのは
「傷寒(しょうかん)」
という単語です。
この単語を出発点に、推論を組み立てていきます。
「傷寒」って、一体何のことなのか??
私が小学生の頃、臨時採用で3年2組の担当っぽかった楠田先生に言われた通り、兎に角わからない言葉は辞書で調べてみると…
高熱をともなう急性疾患。腸チフスなど。(infoseek『大辞林(国語辞典)』)
…との説明
アリ。
高熱をともなう急性疾患…ともありますが、焦点を絞るために敢えて「腸チフス」の方に着目して、以下掘り進めてみます。
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┃ステップ2┃
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さて「傷寒」と「腸チフス」…医学の素養ゼロな状態ではチンプンカンプン。
なので、「傷寒」については『初めて読む人のための傷寒論ハンドブック』(池田政一著/医道の日本社刊)を購入して、「腸チフス」についてはNETに散在している情報を元に検証します。
まずは、「傷寒」側から攻めてみます。
上述書籍を読んだうえでの、「傷寒」についての私の解釈ですが…
★「傷寒」の主症状は、発熱。
★初期症状は発熱に加え、うなじの強張り、悪寒といった「風邪」全般に見られるような症状。
★しかし症状が進むにつれて、うわ言(意識障害)、腹部の膨張感、耳が聞こえにくくなる…などの特徴的な症状が見られるようになり、治癒できないと死に至る。
…となると、確かに「腸チフス」の症状と似ている感じが強くなってきました。
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┃ステップ3┃
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さらに、「腸チフス」側からも攻めてみます。
「腸チフス」の一般的な
感染経路や
特徴的な事柄を拾ってみると…
1.チフス菌で汚染された生水、食物などを摂ることで感染。戦争や貧困などのために清潔な環境が損なわれたときに起こりやすい、経口感染である。
2.腸チフスの罹患者には抗体ができる。一定期間が経過すると抗体はなくなるが、1度罹患した人が再罹患する確率は、罹患経験のない人が罹患する確率よりも低い。
…ということもわかってきます。
3.腸チフスは、川を媒介として、また戦陣という閉鎖的な環境においても感染が広がり得ることを示唆します。さらに、
この病に罹ったものは、粗末な毛の衣を着て豆を食べている子供や、貧しい家の男女ばかりで、食事も十分で、貂を重ねたベットで眠っているような富家の者で、疫病によって死に至る者はたいへん少ない。(『説疫氣』曹植作の詩より )
※陳琳らの命を奪った217年の疫病に対して、曹植が詠った詩。
という惨状から、戦陣のみでなく、一般的に不衛生な環境に置かれがちな民衆レベルでとくに猛威を振るったことなども読み取れます。
「2」については、長江付近で大流行した疫病が、主に魏兵など「よそ者」に打撃を与えた証左になりそうです。
以上、「傷寒」側の特徴から、また「腸チフス」側の特徴からも刷り合わせてみると、「建安の疫病」≒「腸チフス」説ってそれっぽくないですか?
決定!
赤壁の戦いで魏兵がバタバタ倒れた疫病も、陳琳や司馬朗らを殺した疫病もぜ~んぶ「腸チフス」の類ということにします!
そして次回、怒涛の後編では、沢山の言い訳と若干の補足で強引に締め括ります!
AUTHOR: 曹徳
URL: http://www.h4.dion.ne.jp/~aruiwa/
DATE: 02/15/2005 11:56:45
こんにちは。
いつも記事楽しく拝見しています。
いよいよ次は最終章ですね。
頑張って下さい。
『初めて読む人のための傷寒論ハンドブック』
(池田政一著/医道の日本社刊)なんて本があるんですね。
知りませんでした。
蒼天でも医聖「張仲景」の名が出て来たのを思い出しました。
雑文失礼致しました。
では。