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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

京劇三国志「赤壁の戦い」先行予約でゲット! 

まだ先っちゃ先ですが…今年5/15~5/30にかけて、東京、福岡、名古屋、大阪の全国4か所をまわる京劇三国志「赤壁の戦い」のチケットを先行予約でゲットしました。
この京劇三国志「赤壁の戦い」は「策略編」と「激闘編」の2演目構成での公演になります。
十万本の矢、苦肉の策、火計、華容道…『演義』をベースとした「赤壁の戦い」を取り巻くエピソードがふんだんに盛り込まれた内容になるそうです。
S席8,500円、A席7,500円(いずれも1演目単位)とやや割高な印象も受けますが、本場中国の紫綬褒章クラス俳優(ハナ肇、角野卓造クラス…と書くと有難味が薄い?)がわんさか来日するそうなので、見といて損はない気がします。
昨年観に行った京劇『呂布と貂蝉』で随分興奮させてもらったので、今回も楽しみです!
チケットはぴあとか、で。
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[ 2010/02/26 00:38 ] その他雑談 | TB(0) | CM(4)

三国志に出会える街、新長田-エピローグ- 

さて、新長田訪問記はこれで最後です。
「三国志館」「魏武帝廟」「なごみサロン」の「六間道商店街三大施設(勝手に命名)」を訪れたところからの続きです。
「なごみサロン」の向かいにある電気屋さんの軒先に「三国志お土産」が多数ありました。新長田12
覘いてみると、ぶちゃ可愛い三国志マグネットに一目惚れ。
■おっさん顔の趙雲
■ハゲの諸葛亮
■土色顔の呂布
の3体を購入。
1体200円の安さ、ちょっとした掘り出しものでした。

駒ヶ林駅の入口傍には、周瑜の石像が控えています。新長田13
関羽の石像と同様、馬渕洋さん制作の石像です。
背筋がピーンとして、胸板が厚く、威厳漂う周瑜像を鑑賞していると、私にも背筋ピーンが伝染してきてしまいます。

ここで一旦地下鉄駒ヶ林駅の改札に向けて、地下に潜行します。
地下鉄海岸線各駅の構内には三国志や鉄人28号の壁画が描かれているそうなので、一部だけでも拝んでおきたかったのです。
どこかなぁ…とキョロキョロして歩いていると改札の向こうに大きな諸葛亮の絵が!新長田14
♪ポロロン ポロロン♪な「空城の計」の名場面です。
スケールのせいもあってか…かなり感動。
ほかの駅には「五虎将」や「赤壁の周瑜」、「張飛と馬超の一騎打ち」などの壁画があったり、さらに三国志の登場人物が描かれたラッピング電車が走っていたりもするそうで、もうヨダレが枯れ果ててしまいますよ…見たい、でも時間がない。

地下からのぼって、さらに六間道商店街をテクテク歩いていきます。
バナーを見上げていれば、その間もやはり飽きません。
呉国太、左慈、紫虚上人が左右に並ぶ「ご老体ゾーン(勝手に命名)」でも「ニターッ」。
この街では、私、完全に変質者…「ニターッ」が止まりません。

六間道商店街から本町筋商店街に左折してしばらく歩くと、諸葛亮の石像に出会えます。新長田15
お馴染みの馬渕さんの石像です。
白毛扇を片手に凛としたオーラが漂う諸葛亮…気持ち、ほかの石像に比べてお顔がリアルな感じです。
本来は諸葛亮像の近くに、昨年11月に完成した劉備の坐像もあるはずなんですがちょっと見つけることができず…今回はお預け状態になりました。

劉禅、呂布などが顔をそろえる「ラ行」ゾーンのある西神戸センター街を通って、そのまま新長田駅へ向かいます。
帰路につく時間になりました…。

記事にすると4回分にも及びましたが、今回の新長田訪問は実質約2時間です。
駆け足にはなりましたが、たった2時間とは思えない濃密で充実した時間を過ごすことができました。
新長田駅から駒ヶ林駅と1駅分の適度なスペースに、三国志スポットは点在しています。
たとえば、「KOBE鉄人三国志ギャラリー」や「六間道商店街三大施設」は新長田駅から最も離れたところにあります。
ギャラリーと諸葛亮像とは、ほぼ東西の両極にあります。
このように三国志スポットを敢えて点在させて、それらを繋ぐように128枚の三国志バナーが配置されており、バナーを見ながら回遊していると見学をしながら自然に商店街をグルッと1周できている…そんな「計算」がされているんだと思います(深読み?)。
その「計算」によって、私のような一見さんでも、店先のグッズをきっかけにお店を覗いたり、お腹が空いたり疲れたりしたら喫茶店などのお店に入ったり…ちゃんと商店街の活性化にもつながっています。
時期によっては「三国志祭」などのイベントも開催されるので、見計らって訪れるとさらに何倍も楽しめそうです。
日本全国探しても新長田ほど三国志にどっぷり浸かれる場所は、今のところナイと思います。
本来は中国の歴史、文学である「外様」の三国志を、日本やその一地域に根付かせ、さらに活性化のコンテンツとする難しくて希有な試みは、まだ始まったばかりです。
横山光輝大先生の遺産の数々と、「KOBE鉄人PROJECT」の活動によりハード(施設など)は続々と整いつつあるので、今後はハードをどう活かしていくか、が運営側にも訪れる方にも問われることになっていくんだと思います。
なんだかしち面倒くさい文章になっていますが、兎にも角にも新長田に関わる全員が、「鉄人も三国志もなんもかんも全部丸ごと心の底から楽しめる」ことが大切ってことです。
新長田という場所やそこで生活する人々に元気をたくさんもらったサイコーの1日(2時間)でした。
[ 2010/02/17 00:30 ] 三国志之旅 | TB(0) | CM(0)

三国志に出会える街、新長田-後編- 

いよいよ、後編です。
「KOBE鉄人三国志ギャラリー」を後にして向かったのは、おランチができるお店。
ギャラリーにいた岡本さんとスタッフのかたに「近くに、三国志に因んだメニューがあるお店はありますか?」と尋ねたところ「『アスタくにづか4番館』にある喫茶店に『三国志定食』があったはず」とのことだったので、一路その喫茶店へ。
歩いて行くと、「お茶の味萬」がある「王允」バナーのエリアにその喫茶店はありました。
「喫茶 花梨(かりん)」というお店。新長田6
店内に入って店員さんに聞いてみると
「『三国志定食』は土日のみの限定メニュー」
という残念なお知らせが…今回は諦めるしかないですね、どなたか新長田を訪れる機会のあるかたは、ぜひ土日に「喫茶 花梨」に行ってみてください。
「三国志定食」は喰べられずとも
♪どうしって おなかが へるのかな♪
…ほかのお店に入りました。
「cafe ACE」という喫茶店ですが、ここには「鉄人MENU」なるものがあります。新長田7
「鉄人ハンバーグセット」(790円)、「鉄人ハンバーグカレー」(790円)といったメニューがそれなのですが、私はカレーに「ポタージュスープ」(100円)を付けて注文しました。
「鉄人ハンバーグカレー」はコトコト煮込まれたカレーに、黒毛和牛の自家製ハンバーグがのっかっています。
これが、かなーりウ・マ・イッ!!
カレーがトロットロで美味しく、ボリュームのあるハンバーグも上品なお肉の味わいがしっかり舌に伝わってきます。
さらに「ポタージュスープ」が100円とは思えない極上のお味で、超絶コストパフォーマンス!
私、自は認めても他は認めない「隠れコーンポタージュアン(隠れキリシタン風に)」なのですが、薄められた形跡のない濃いめのスープが嬉しいです。体もほっかほか。

お腹も心も満たしたところで、残る三国志施設巡りへ。
「KOBE鉄人三国志ギャラリー」の前を通って、六間道商店街を地下鉄駒ヶ林駅方面へ歩きます。
駒ヶ林駅近辺には三国志絡みの施設が集中しているので、見逃せませんよ。新長田8

まずは「三国志館」。 
「隆中対」「後赤壁賦」など各種拓本が壁一面を、さらに三国志な時代の出土品(複製)や武器、鎧などの模型が飾られています。また、諸葛亮の指揮車なんかもあるので、思い思いに記念撮影ができちゃいます。

続いて、魏ファン、曹操フェチ垂涎の「魏武帝廟」。新長田9
北京オリンピックを記念して、ハーバーランドというところに展示されていたオブジェを移設、展示しています。
自ら手綱を引いて4頭立ての馬車に乗る曹操の表情は、ガーッと口を開いてかなり勇ましいです。
「魏武帝廟」の傍らには、おこちゃま用の「ミニ絶影(?)」も。
大人なので跨るのが憚られますが…ハンドルで操縦される態の、鉄人28号チックなちょっぴりおしゃまな乗り物で、炎上する宛城から颯爽と逃げ去りましょう!新長田10

さらに、「なごみサロン」。
ここでは、三国志や鉄人28号の特別展用に制作されたパネルほかが常設展示。
「『三国志』主な登場人物」と題したパネルは見ごたえあり。
1人につき横輝大先生のイラスト1カットと4行程度の紹介文があり、それらがズラーッと並んでいて圧巻。
「父上っ」と叫ぶ馬超
「どけどけ張飛さまのお通りだ」と歩兵を蹴散らす張飛
など、セリフだけであの名シーンが瞼の裏に浮かんできませんか?新長田11
人物を象徴するシーンの選び方がこれまた絶妙で…陸遜なんかは、イケメン陸孫が定着した今ではすっかり違和感のあるぽっちゃり顔に真剣な表情で「適当にやってればよろしい」と言い切る、あのカットです。わかりますか??

これら3つの施設は「KOBE鉄人三国志ギャラリー」と同じく、水曜日は定休日なので要注意です。
施設(定休日:水曜日)や「三国志定食」(土日限定)のことを考えると、新長田には土日に行くのがやはりベストですね。

んー…この調子だと終わりません、まだ書くことが残っています。
ということで、次回はホントの最後のエピローグです。げぇっ!
[ 2010/02/16 00:30 ] 三国志之旅 | TB(0) | CM(0)

三国志に出会える街、新長田-中編- 

さて、中だるみと背中合わせの中編です。
「お茶の味萬」のご主人に別れを告げて、商店街の「カ行」のバナーゾーンを歩いていきます。
「カ行」ゾーンには、郭、楽進、夏侯一族に何進といった錚々たる(一部錚々じゃない)面子が並びます。
そして「カ行」の終盤を飾る「関羽」バナーの真向かいに昨年12月にオープンした「KOBE鉄人三国志ギャラリー」があります。新長田5
入口の傍に、横山光輝『三国志』に出てくる「桃園の誓い」のシーンがビビッドな色遣いで描かれて大変目立つので、必ず目につくと思います。
※「KOBE鉄人三国志ギャラリー」は10:00-17:30なら自由に出入りできます。グッズ販売は17:00まで、水曜日は定休日なので注意。

伺った2/11は、ちょうど「趙雲ブロンズ像」のお披露目の日。
そんな記念すべき日に伺えたのは、ホント幸運でした。
全長2.5mの趙雲像は、「長坂の戦い」での一騎駆けをモチーフにした騎馬像。
趙雲の胸元には、おめめをつぶって安心しきった様子の阿斗もいます。
石像とはまた別種の、写実的で力強い魅力溢れたブロンズ像です。

ギャラリーにはほかにも、三国志を紹介するパネルや鉄人28号のモニュメント建設に関する資料、横山光輝大先生の作品紹介などなどが展示されています。
三国志を紹介するパネルでは、三国志が日本においてどのように受容されてきたか…を古代から『蒼天航路』までとっても幅広くしかもコンパクトに扱っており、勉強になります。
たとえば
■織田信長が、本多忠勝を評して「日本の張飛」と讃えた
■荻生徂徠が、犬山城を川の畔の山城であることから「白帝城」と名づけた
■頼山陽が、姫路市の海岸が赤壁に似ていることから「小赤壁」と名づけた
といった事柄は、無知な私にとって素敵な発見でした。

展示スペースのさらに奥には、三国志や鉄人28号グッズの販売スペースがあります。
こちらでは三国志専門グッズ通販「英傑群像」さんで扱っている商品が多数店舗販売されており、実際に手にとったり眺めたりしながら購入できます。
私は
■九連環(1,000円)
■孔明鎖(500円)
■CD『三国志音頭』(500円)
■三國志人物シール(100円)
を購入しました。
※購入したグッズは、後日感想とセットで拙BLOGにて改めて紹介します。
伺った日は「趙雲ブロンズ像お披露目記念」として、商品を購入すると参加できる「じゃんけん大会」がありました。
趙雲でチョー運だめし!!」ということで、スタッフのかたとじゃんけんをして勝った人は先着50名さまでなんと「横山光輝趙雲ステッカー(銀キラ)」をもらえるそうです。
最初はグー、ジャンケンぽんっ!
全身全霊を込めて押し出した渾身のグーは、あえなく返り討ちに…。
でも、スタッフのかたのお目こぼしでステッカー頂戴しました(内緒ですが)。

店頭には「英傑群像」の岡本さんもいらっしゃいました。
何年か前、山口県にある「三国志城」でのイベント「三顧会」でちょっとご挨拶して以来の対面でした。
他に類のない通販「英傑群像」の立ち上げ・運営、日本全国を巡回した「大三国志展」への参画、そして「KOBE鉄人PROJECT」などなど、岡本さんの穏やかな外見からは想像しにくい獅子奮迅、鬼神のような活躍ぶりには、平素リスペクトしきりです。
今回も簡単な挨拶だけでしたが、お元気なようで何よりでした。

ということで、名残惜しくも時間が差し迫ってきたので、ギャラリーを出て残る三国志絡みの施設を訪れることに…続きは後編へ。ジャーンジャーン!
[ 2010/02/15 01:00 ] 三国志之旅 | TB(0) | CM(0)

三国志に出会える街、新長田-前編- 

前日の夜は倉敷市郊外にある「炭火焼肉 関羽」で、妄想的に関羽まみれな至福の時間を過ごしました。
その晩、社用のモバイルPCが突然ネットにつながらなくなるというハプニングに遭遇しながらも、回復の見込みが立たないため…建国記念日のお昼過ぎに東京へ向けて出発。
途中なんとか時間を捻出して、とある「三国志スポット」に立ち寄ることにしました。
「鉄人と三国志に出会える街、新長田」です。
前々から行きたい!生きたい!と思っていたのですが、ようやく念願叶って訪れることができました。
この記事も長くなりそうなので、3回に分けて書きます。

あの「阪神・淡路大震災」で甚大な被害を受けた神戸市長田区。
その長田区が、商業者や神戸市の関連諸団体による「KOBE鉄人PROJECT」で復興、活性化しているということは、ネットほかで目にしていました。
KOBE鉄人PROJECT」とは、三国志ファンが崇拝して止まない巨匠・横山光輝大先生の偉業をたたえ、ご出身地である神戸に「鉄人28号の巨大モニュメント」や「三国志」をテーマとした施設整備などを推進し、地域活性化を目指す活動とその団体(NPO法人)です。
「三国志」が関係していることも勿論そうですが、地域活性化のひとつの成功事例(現在進行中)として、個人的にとても強い関心をもっています。

ということで、新神戸駅で新幹線を降りて、地下鉄に乗り換えて新長田駅まで。
そういえば、関西のエスカレーターは右側に並んで、左側で追い越しですね、どうでもいいことですが。
新長田駅を降りると、いろんなところで「回遊散策MAP」が目に入ります。
まずは駅から近い「鉄人28号の巨大モニュメント」を見に行きました。新長田1
左右に並ぶお店やビルを横目にテクテク歩いて行くと、突然視界が広がり、デデーンと鉄人28号が目の前に現れました、デカイッ!ガオーッ!
カッコいいなぁ、そしてカッコよさの中に可愛らしさも垣間見られる絶妙なバランスが、横輝大先生の偉大なところ。
ひとしきり眺めた後、モニュメントを背に新長田一番街商店街から大正筋商店街へ。
地下鉄新長田駅から駒ヶ林駅にかけて、複数の商店街がひとつの街を構成しています。
商店街がイキイキしていると、街もイキイキ感じますね。
あいにく雨降りな日だったのですが、アーケードが続くのでとても助かりました。

商店街の一角にある「アスタくにづか1番館」の中には、「まちかどサロン」があります。新長田2
いわゆる「休憩所」ですが、ここでも三国志な展示物が壁を埋め尽くしています。
「天下三分の計」の解説、三国志年表、三国志の代表的な人物紹介などなど、横山光輝『三国志』からの抜粋イラストも添えられており、時間がないのにジロジロ見入ってしまいます。
人物紹介のコーナーでは、特徴を一言であらわすコピーが各人物にひとつずつ添えられており、これが面白い。
たとえば
 法正=「悪軍師」
 孫策=「江東の流れ星」
 司馬懿=「しぶとい寝業師」
法正の「悪軍師」…たった3文字で表現し切るセンスがとくに抜群だと思うのは、私だけでしょうか?

しばらく歩いていると、右手の方に見えてきたのが関羽の石像!新長田4
この石像は等身大で、商店街各所に4体点在する三国志人物石像の1体です。
彫刻家・馬渕洋さんが、横山光輝『三国志』に題材をとりながら、独自の解釈で創り出した三国志アート。
細工を施しにくい石という素材で創られた作品は、逆に無駄が省かれたシンプルな存在感、ミニマルな魅力で見る者を惹きつけるように思えます。
関羽のトレードマークである「美髯」もちゃんと再現されていますよ。
ちなみにこの石像は、(財)阪神・淡路大震災復興基金の補助を受けて制作されているようです。こういう資金的バックアップは欠かせませんよね…なるほど。

大正筋商店街の入口から、商店街の左右の壁に、三国志の人物が描かれた「バナー」を見かけることができます。新長田3
このバナー、全部でなんと128人もの横山光輝『三国志』に登場する人物が描き出されているそうです。
すべて見ていると数時間じゃ足りないですね。
入口から人物名「あいうえお順」で配されているようで、伊籍、于吉、于禁、袁術…とかなーり地味めな出だしにはなっているんですが、むしろ三国志ファンにとっては思わず「ニターッ」と頬が緩んでしまうセレクションですよね。

上ばかり見ながらホケーッと歩いていると、ちょうど「王允」のバナーの下にあるお店「お茶の味萬」で気になるモノを発見。
どうも「鉄人や三国志グッズが一番多いお店」として台湾で紹介されているお店らしいのです。
店先のグッズを眺めてみると革製のグッズが目立ちます。
ご主人が店先に出てきて、いろいろお話を聞かせてくれました。
ご主人によると、昔から長田区では革製品の加工業が盛んだったそうです。
ところが、阪神・淡路大震災によって工場が壊れ、約10数年かけて復興している間に中国などのアジアに生産の主導権が奪われ…それでも確かな腕をもつ職人のみなさんが、革製品のハギレなどを使って手作りしているのが、このお店に並ぶ革製の三国志グッズとのこと。
諸葛亮関羽、孫権、曹操、劉備などの肖像画が刻印された色とりどりの革製メガネケース、ペン入れ、名刺入れ、小銭入れ、ストラップが並んでいました。
これらのグッズ、縫製含めて品がイイのに、お値段が安い!
小銭入れやストラップは400円、名刺入れは500円でペン入れが700円。
私は、諸葛亮のペン入れを購入しました。
すると、ご主人が1枚100円で売っている三国志はがき、さらにお茶味の飴玉(10個も!)をオマケにつけてくれました…泣けてくるほど人がイイ!
好き!神戸

えー、まだ商店街に入ったばかりなのですが、既に冗長になってきたので今回はココでおしまいです。中編に続く…ガオーッ!
[ 2010/02/14 08:00 ] 三国志之旅 | TB(0) | CM(1)

グルメ09.炭火焼肉 関羽 

今週、会社の研修で瀬戸内海に浮かぶ小島に行ってきました。
研修の翌日が建国記念日で会社がお休みだったので、帰京せずにそのまま岡山に泊まることに。
折角なので、三国志グルメを堪能するため、倉敷市の郊外へ行くことにしました。
岡山駅から瀬戸大橋線に乗って約20分。
お店の最寄りの植松駅に到着。ちなみに、植松駅は無人駅です。
雨がザーザー振りの中、すっかり日も暮れて暗めの道をテクテクと。炭火焼肉関羽1
5分ぐらい歩いたところに、「炭火焼肉 関羽」という大看板が唐突に立っていました。
そう、ここが目的のお店です。
三国志では劉備を支えて大活躍し、後世には道教の神様にもなってしまう「関羽」。
彼の名前をストレートに冠するお店は、(私が知る限りでは)全国でもかなり珍しいんです。
そんな「炭火焼肉 関羽」に入ると、約50人収容可能な総板敷の店内が広がります。
私は、一番奥の掘りごたつテーブルに坐りました。

ひとりで食べられる量かどうかがわからないまま
牛塩タン(800円)
カルビ(700円)
関羽特製ビビンパ(600円)
そしてグラスビールを注文。

しばらくすると、赤く色づいた炭が入った七輪が運ばれてきました。炭火焼肉関羽2
このお店では、七輪でお肉を焼いて喰べるんです。
七輪だからか、タンやよく霜の降ったカルビが美味しく焼き上がります。
タレにつけて喰べると、肉汁が口に広がり…ああ美味しい。
関羽特製ビビンパは、卵やそぼろなんかが白米に乗っかった、まさにビビンパそのもの。
胡麻油(?)のせいか比較的甘めな感じで、喰べやすかったです。
どれもこれも、しっかり満足のお味。
でも、別に普通に焼肉を喰べに来たんじゃないですから。
関羽由来の物事が店内にまったく見当たらない、と疑いの心が芽生え始めた…そういうときは、物事が三国志にこじつけて見えてしまうという「三国志eye(アーイ)」作動!
すると、見えてきました!店内の随所に散らばる関羽由来の物事が!

店員が来ている黄色のTシャツには、左胸の場所に「関羽」の文字が。
ほほー…これは、関羽が暗誦できるほど読み込んでいたといわれる『春秋左氏伝』の
「左」とかけているんだな。

メニューを隅々まで読んでみると、「小学生以下のお子さまには、ミニアイスがサービスになります」との文字が。
子どもを相手に私塾をやる…という設定の創作物などが多かったりする関羽ですが、そんな次代を愛でる関羽の精神性までも体現しているとは!

おっと!手元も見逃すところでした。
ネギ、コチジャン、ニンニクが仲良くチョコンと並ぶ薬味皿は、劉備、関羽、張飛の3兄弟に模しているに違いない。
勿論、コチジャンが関羽。関羽の棗のような赤ら顔をオマージュしている可能性100%。

そもそも、まさに今、口の中を満たしているお肉は、『演義』で肉屋として鳴らした張飛さまが手ずから捌いたお肉に違いない…そして張飛の肉を関羽が兄としての威厳にかけて美しく盛り合わせ、店員の若いお兄さんに運ばせているんだ、きっと。

店名に「関羽」の名を冠しているには、それなりの理由や背景があったんですね、(強引に)納得。
近くのかたでないとなかなか行けないかもですが、機会があったらぜひ。
お店の予約や問い合わせは、086-429-3594(ヨイニクノサンゴクシ)まで。
ちなみに、「炭火焼肉 関羽」で食事をすると、併設している「カラオケトマトBOX」が30分無料になりますよ。
FENCE OF DEFENSEのアニメ『横山光輝 三国志』主題歌を熱唱するという流れも、あり。

---[お店情報]---

炭火焼肉関羽 (焼肉 / 植松、彦崎)
★★★★ 4.0

住所:岡山県倉敷市藤戸町藤戸1824
電話:086-429-3594
定休日:火曜日※祝日は営業
営業時間:
[月~金]17:00~0:00
[土・日・祝]11:30~14:00 17:00~0:00
----------------
[ 2010/02/13 07:51 ] グルメ三国志 | TB(0) | CM(2)

第1回「三国志街道の集い」に参加-前編- 

去る1/31(日)、「三国志街道の集い」というイベントに参加してきました。
昨年11月にプレイベントに参加した際の記事書きましたが、今回は「第1回」という記念すべき回でした。
前回同様、場所は亀戸にある「中国料理 三國志」。
進行役のおふたりも変わらず
「張飛好きお笑い芸人」でお馴染みのカオポイントのおくまんさん
中国古代史とくに『三国志』に関する史学史を専攻されている満田剛先生
という顔ぶれ。
今回も楽しく、かつ発見に溢れた濃厚な約2時間を過ごせました。
当日の内容をまとめて書こうと思っていたら、なんだか長くなりそうなので、前後編に分けて記事にします。

まずは、なんといっても昨年末に世界を駆け巡ったニュース「曹操の墓発見!?」ですね。
こちらについては、満田先生からいろんな情報が。
曹操の墓」の真偽について、日本の研究者の間では
「ネットの情報だけだとわからん!早く情報公開を!」
というのが現在のところでの結論とのこと。
ネットに流れている以上の情報は、研究者の方々の手元にもないようです。
ただ、いろんな情報、解釈、説が流布しているようで、様々なWEBサイトにアップされている画像(出力紙)も見ながら、先生がまとめて話してくださりました。

1.「夏侯惇の墓」説
これは早くから流れていた説ですよね、たしか私もネットで見ました。
曹操の墓は単独ではなく、曹操に関わりの深い高官らの墓とともに「墓群」を形成していたようです。
曹操が最も信頼していたのが夏侯惇であり、今回の墓は出土品から見て夏侯惇の墓と捉えるのが妥当じゃないか?という説です。
でも、さくら剛さんの不朽の名作『三国志男』でも紹介されていましたよね。
石油会社の敷地内にあったけど邪魔だから壊されたという…夏侯惇の墓はいくつかあるようです。
[参考]Searchina
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0105&f=national_0105_015.shtml

2.「常林の墓」説
曹操の墓」からはいくつか石板が見つかっているそうなのですが、そのひとつに
「魏武王常所用格虎大戟」
と刻まれた石板があります。
この中の「常」を指して「常林じゃねぇ??」という説です。
「常所用」の部分を「常某が使った」と読めるそうですが…常林っていわれてもマイナー寄りでいまいち燃えor萌え的な部分に欠けますね…。
[参考]簡体文なので注意!私は読めません…。
http://www.scol.com.cn/nsichuan/sczh/20100107/20101751600.htm

3.「冉閔の墓」説
冉閔って誰?そもそも読めないし。
冉閔(ぜんびん)を知っているかたは、かなりの中国史通ですよ(私は知りませんでした)。
実は彼も、魏の武王なんです。
魏といっても五胡十六国時代の「冉魏」なんですが…「魏の武王」は曹操以外にもいたんですね。へぇー。
墓が発見された近隣が冉閔の出身地らしいこともあって、もしや…と「冉閔説」が囁かれているそうです。
[参考]「冉閔説」をわかりやすく解説いただいている「枕流亭ブログ」さん
http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20100120
[参考]冉閔-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%89%E9%96%94

一方、中国では「『珍百景』登録なるか?さあボタンをどうぞ!登録けってーい!!」的に、既に公的なお墨付きが出ている、という事実もあるそうです。
「中国社会科学院」というとっても権威的な団体(組織)が「2009年度六大考古新発見」の中に「西高穴曹魏高陵(=『曹操の墓』のこと)」を加えたという事実が、それです。
中国社会科学院がホンモノと言えば、事実上ホンモノだそうですから、ある意味議論の余地はもうないのかも。
ちなみに、「曹操の墓」発見による経済効果は56億円(!)にのぼるそうです。
観光客とか既に大挙して押し寄せているおり、早速観光地化が進んでいるそうです、さすが中国。
さらにちなみに、現在復旦大学で中国全土の曹姓の人たちのDNAを調べるプロジェクトが始まったそうです。
この発想自体、スケールのデカさに圧倒されますね…1800年も昔の人物の遺伝子をマッチングさせようというのですから。
「卑弥呼の子孫集まれー!」というところでしょうか。

「曹操の墓」で相当に盛り上がった以外にも、簡単ですが、当日話された内容を列挙します。

孟獲は漢人かも
孟獲は「南蛮の非漢民族」と捉えられがちだが、そうじゃないかも。
■蜀の人たちは非漢人だらけだったかも
劉備は蜀の人たちにとっては「外人」そのものだから、感覚があわなかったのでは?
■当時のコミュニケーションは筆談?
洛陽に留学経験ありなどでないと共通語を話せなかったのでは?
となると、生活圏の異なる人々のコミュニケーション手段は筆談だったかも。
■最近は「辺境から見る三国志」が流行り
・孫権の外交政策は士燮がモデルじゃないか?
・公孫度の影響力について
・諸葛亮の北伐とシルクロードの関係
■「宗教から見る三国志」も熱い

とくに「辺境から見る三国志」についてはまったくもって同感このうえないです。
ひとり頷きまくり。
拙BLOGにも「辺境三国志」というジャンルがあったのをふと思い出しました(まったく更新できていませんが…)。
http://3594h.blog95.fc2.com/blog-category-30.html

と、ここで長くなってきたので前編終了。
後編は
■スペシャルゲスト許褚降臨!?
■天才少年現わる!?
■待望の三国志料理の正体は!?
など、ホントにたった2時間だったの?というぐらい濃密な内容でお送りします。
[ 2010/02/07 10:48 ] その他雑談 | TB(0) | CM(3)

横山光輝三国志トランプ 

こんばんは、今からセクシー風呂タイムのUSHISUKEです。
素敵な三国志グッズが届いたので、紹介してからお風呂に入ろうと思います。
三国志グッズでお馴染みの「英傑群像」さんで販売中の「横山光輝三国志トランプ」です。横山光輝三国志トランプ
横山光輝『三国志』の登場人物を厳選して、絵柄として使用しているなんとも贅沢な特製トランプ。
たとえば
献帝、よりによってJOKERって…そして、出た!献帝十八番の困り切った顔。
荀さん久しぶりに拝顔したら、そうでした、茄子顔。
■七匹でも十常侍
もちろん、曹操劉備孫権五虎将周瑜などなど有名どころもてんこ盛りです。
サイトには「三国志ポーカー」という粋な遊び方提案なんかもあり、「げぇっ!」とか「ジャーンジャーン」とか言ったりしながら、ちょっと誰かと遊んでみたくもなります。
いやー、このグッズたまんなくないですか??
会社や学校、家事育児などで嫌なことがあったりしても、自室でこっそりトランプを眺めてみれば思わずニンマリしてしまうこと間違いなし。
1個1,000円で絶賛販売中です(別途配送料も)。
売り切れたら販売中止になるかもらしいので、興味があるかたはぜひ。
[ 2010/02/05 01:36 ] その他MONO三国志 | TB(0) | CM(2)
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