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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

超絶テクニシャン・左慈 

今回は、左慈のお話。
ちょっと18禁な内容があったりするかもですが…お子さまは読んじゃダメよ(ウソです)。

左慈、字を元放。
廬江出身で、多くの書物では「仙人」のように描かれている人です。
『演義』では、曹操の元にぷらっと現れては様々な幻術を見せつけ、曹操を怒らせたり、人々を大いに驚かせたりする、かなりユニークなキャラ。
蘇州近くの池でしか釣れない魚(「松江の鱸」と呼ばれる淡水魚。現在、福岡県の筑後川で危急種に指定されている「ヤマノカミ」という魚らしい。天下の美味とのこと)を、魏の役人の家の庭から釣り上げてみたり、虐殺された羊を全頭蘇生させたり、全く同じ顔の数百人の左慈が現れたり…終いには、曹操の死を予言し鶴に乗って何処かへ消えてしまいます。
左慈の幻術に散々振り回された曹操は、おかげで、病の床についてしまうという有様で…なんだか可哀想なくらいです。
一方、『正史』や『後漢書』を紐解くと、『演義』とは別の顔も左慈は覗かせてくれます。
別の顔…それは、「房中術」のプロフェッショナルとしての顔。
「房中術」とは、SEXによって健康増進と長生を図ることを目的とする「道術(『仙術』など表現は様々)」の修行法のひとつ。
左慈は「房中術」に恐ろしく精通していたおかげで、メチャクチャ長生きしたそうです。
左慈はその「房中術」のスゴさによって世に知られ、曹操自身度々彼を宮城に招いていました。
左慈が宮城に現れると、多くの人が争って左慈を訪問し「房中術」を習うという盛況振り。
訪れた人の中には宦官も含まれていたそうで…「元々アソコを切り落とした宦官には無縁のワザなのにねぇ」と、人々の笑い種になったことも伝えられています。
「房中術」を学ぼうとする人には、もちろん「『修行』を通して健康増進を図りたい!」と殊勝なことを考えている人もいたでしょうが…おそらくほとんどの人にとっては「『房中術』を通して「性のテクニック」を身につけたい!」というのが本心だったのではないでしょうか?
男性がイってしまうことなしに何度もSEXができるワザだとか…詳しくは知りませんが、あんなことも!こんなことも!な感じ(だった)らしいですよ、「房中術」は。
そんな「房中術」の講習風景をイメージすると、何だか異様でもありますね。
おじいちゃん1人と多数の髭面のおっさんが向き合っていて、時々「性のテクニック」をくんずほぐれつ模擬演習したり、それを真剣にメモとったり…んー…。
…ということで、「仙人」なイメージが強い左慈の意外な顔。
きっと年齢を重ねた左慈の顔自体も、年齢に見合わずツヤッツヤッしていたに違いない…と、少なくとも私自身がもつ左慈のイメージは、「房中術」のエピソードで変わりました。

AUTHOR: shin DATE: 05/22/2004 20:29:03 はじめまして。shinと申します。
毎回更新を楽しみに訪問させてもらってます。
今回カウント20000を踏ませていただいちゃいました!
とても嬉しいです♪
[ 2004/05/22 08:33 ] その他雑談 | TB(0) | CM(0)
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