三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

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『三国志』宮城谷昌光著 

おそらく「三国志」好きなかたは既に読んでいると思いますが…宮城谷昌光氏による『三国志』が先月刊行スタートしました。
2001年から『文藝春秋』にてほぼ毎月連載されている歴史小説、待望の書籍化ですね。
日本人の三国志観を『演義』1色に染め上げてしまった吉川英治『三国志』並みに、インパクトのある「三国志」本だと思います。
『後漢書』『正史三国志』などといった「正史」を底本としつつ、古代中国史への深い造詣と無限に広がるイマジネーションを武器に、縦横無尽に筆を滑らせている…そんな感じ。
私がとくにスゴイなぁ…と舌を巻く思いでいるのは、以下の2点について。

★3代章帝から始まる、かつてない壮大な「三国志」物語であること。
通念的には、早くても12代霊帝から物語が始まる「三国志」本が多いのだけれど、宮城谷『三国志』はそのさらに9代前からスタート。
「三国志」の舞台を圧倒的な個性で跳躍する曹操を描くには、曹操の生命自体への響力が強い曹騰を描かねばならず、また曹騰を描くには宦官を掘り下げ、また宦官を掘り下げるなら約1,900年前の宮廷政治を描写する必要があり…といったことから、少なくとも章帝の時代から筆を起こす必然性があったということです(書店で無料配布されている『三国志』別冊参照)。
…なるほど、そう言われればもっともな感じですが、通常の「三国志」よりも約100年分遡るわけなので、これまた大変だなぁ…と大感心です。

★当時の官制や慣習への精通から導かれる、圧倒的な世界観があること。
例えば「四知」(後漢の名臣・楊震のコトバ)に表現されるような、古代中国を流れる伝統的感覚が、少なくとも『三国志』1、2巻の世界観を大きく形作っているようです。
「たれも知らないと思われることでも、天が知り、地が知り、わたしが知り、あなたが知っている」
古代中国の人士の心構え、精神世界というものを代表するコトバであり、そこから古代中国を凝視し続けた作家だからこそ構築しうる世界観になっていくんだと思います。
また、一般人には語句レベルから既に分かりにくい当時の官制も、詳細に分解。
「三国志」を新たに照らし出すカギとなっており、私にとって普通に勉強になります。

宮城谷『三国志』は、常識を覆されたり、「そういう見方があるのか!?」と驚かされたり…兎に角、面白い歴史小説だということを言いたいです。
11月上旬には、第1期の最後になる第3巻が刊行されるそうです。
楽しみ、愉しみ。

宮城谷『三国志』を読んだかたは、どう感じましたか?
是非コメントにて感想をお寄せください。


AUTHOR: 右京 DATE: 11/05/2004 11:06:42 すごく面白そうな本の紹介、ありがとうございます。
楽天で探して見ると、一冊税込み1700円 ( ̄∀ ̄;)
ちょっと高いけど、買う価値有りますねw
[ 2004/11/05 07:32 ] 三国志BOOKS | TB(0) | CM(0)
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