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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

蒼井優と井欄と孟優 

Yokoso! JAPAN。
三連休に、『TOKYO!』という映画を観にいってきました。
以前三国志好きの知人から招待券をもらっており、どうやら11/7(金)で東京での上映が終わりそうだったんで、これは観ないとMOTTAINAI。
「東京」を舞台としたオムニバス3本立て、みたいな構成の映画なんですが、加瀬亮、妻夫木聡、蒼井優、香川照之といった、民放連ドラは『101回目のプロポーズ』以来観ていない私でも知っているチョー有名トレンディー俳優が出演している映画というから、ミーハー的心理もくすぐられていたことは事実です。
そして観終わった私に、さらにもうひとつの衝撃的事実が発覚しました。
どうやら、年甲斐もなく蒼井優に恋しているっぽいです、私。
今思えば、映画『鉄コン筋クリート』の「シロ」でモロはまり役な声優をしていたときから、なんだかおかしな感じだったんですが…あれは、恋の芽生えだったんですね…。

蒼井優蒼井優…渋谷から帰る道すがら、頭をよぎるのは、ただそればかり。
蒼井優、「蒼」「井」「優」…
「蒼」といえば、「蒼天已死」…嗚呼、天公将軍・張角さま。
「井」といえば、諸葛亮が駆使した超高層攻城兵器・井欄
「優」といえば、南蛮に住まうお茶目っぷりで名を馳せた孟三兄弟の末っ子・孟優

気にしだしたら止まりません…ということで今回は、「井欄」と「孟優」について少しおさわりしておこうと思います。

☆★井欄(せいらん)★☆
井欄」とは古代中国で用いられた攻城兵器の一種です。
井欄はどんな兵器だったかというと…

城壁上の敵を攻撃するためのもの。城壁に接近する自軍の兵士を援護するのに用いられたのではないだろうか。城壁の高さから推して、地上から10m以上の高さは必要となるが、このような巨大な攻城兵器は、解体して運ばれ戦場において組み立てられたのだろう。
(『戦略戦術兵器事典1【中国古代編】』学習研究社刊)


そして、この井欄、三国志においては

諸葛亮がそこであらためて高さ百尺の井欄を作って、そこから城中に矢を射かけ、土の塊で堀を埋め、まっすぐに城壁をよじのぼろうとした。これに対し郝昭のほうでは内側で二重の牆壁を築いた。
(『魏書』「明帝紀」)

といった感じに登場します。
「百尺」といったら大体24mぐらいなので、ビルの8、9階ぐらいの高さに相当するでしょうか…高所恐怖症の私にはもんどりうって気絶するほどの高さです。

この凄まじい高さを誇る攻城兵器「井欄」が登場するのは、諸葛亮の2度目の北伐「陳倉城攻防戦(228年)」においてです。
この戦いは、三国志戦史上稀に見る城塞戦。
北伐遂行のため突破を図る諸葛亮と、陳倉城を墨守する魏将・郝昭との、智力、体力を尽くした壮絶な攻防戦が展開されます。
戦いは、井欄ほか各種攻城兵器を駆使した諸葛亮を、郝昭が一歩も譲らず対処し陳倉城を守りきった…ということで決着します。
…戦場に屹立した井欄上から見下ろす、また見下ろされる光景、いずれも想像するだに不快極まりなし。

☆★孟優★☆
演義』で登場する南蛮の孟節孟獲孟優三兄弟の末っ子。
演義』の中でも、明らかにノリが異質な「南征編」。
その中でも図抜けておとぼけ、お茶目な存在が彼、孟優なんじゃないかと思います。
孟獲を手引きするため、兄に言われるがまま諸葛亮に偽りの降伏をしたのはいいが、調子に乗った宴会でしびれ薬のようなものを飲まされ撃沈。
さらに、何度か諸葛亮に捕縛されては開放されるうちに、マブダチである朶思大王の元に身を寄せることになるのですが、そこでも相変わらずこれでもかと酒宴三昧な生活。
果ては、味方と思っていた楊鋒父子に酒宴の席で捕まってしまうという体たらく。
蜀軍に内心ビビリつつも、知らぬ間に気持ちが大きくなってしまい、兄・孟獲と一緒に捕まってしまう、そこで一瞬反省するんだけど、また…そんなニントモカントモな孟優の性格や行動が、とってもお茶目に映ってしまうのは私だけでしょうか?

…と、あれこれ書いてきましたが、結局、私が恋しているのは「三国志」のような気がしてきたので、今回はこの辺で失礼します。
[ 2008/11/03 21:35 ] その他雑談 | TB(0) | CM(0)
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