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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

モバイル連弩「元戎」 

昨日は、天下の東大で特別講座を受講してきましたよ(タダだったから)。
ケータイなどのメディアと子どもの関係性について、興味深い内容をいろいろ聞けました。
「パソコンでもメールってできるんだ」
これが、現代の小中学生のリアル。
彼らのインターネット初体験はケータイから、というから、そこにはインターネットの歴史を実体験してきた大人との感覚のズレが、明らかにあります。
ケータイというモバイルツールが変える子どもの環境…想像以上に大きな変動が起こっているようです。

モバイルといえば、三国時代に発明されたモバイルツールがありますね。
諸葛亮が考案したモバイル連弩「元戎」です。
連弩には、複数の矢を連続して発射できる「連発式」と、同時に複数の矢を発射できる「多発式」とがあります。
連弩自体は、連発式も多発式も戦国時代(BC403頃~221)には考案されていました。
しかし、いずれも多人数で使用するような規模の大きな弩(床子弩)だったようです。
このような既製の連弩に対して
★個人の使用が可能(連弩部隊の編成が可能)
★持ち運びが便利
というモバイル機能を重視して、諸葛亮により改良が加えられて完成したのが「元戎」でした。
『正史』に曰く…

連発の弩を工夫し、これを元戎と名づけ、鉄の矢を作り、矢の長さは八寸(約18.4?)、1つの弩で10本の矢が同時に発射されるようにした。(『蜀書』「諸葛亮伝」)

わずか20?にも満たない矢の長さからも、元戎のコンパクトさが想像できます。
元戎は、貫通力や射程距離では大型の連弩や通常の弩よりも劣っていたかもしれませんが、魏の誇る機動性抜群の騎兵への効果では勝っていたかもしれません。
弩も大型連弩も元戎も、それぞれ一長一短。
目的に応じた使い方をすれば、それぞれに応じた効果が期待できたはず。
最初の話に戻りますが、子どもとケータイについても同様のことが言えるし、物事はすべてそんな感じだと思いますよ、私は。

AUTHOR: KJ DATE: 01/10/2005 18:24:18 面白い!
モバイルというキーワードで昔と今をつなぐ・・・
これからもイイ記事を楽しみにしています。
[ 2005/01/09 01:27 ] その他雑談 | TB(0) | CM(0)
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