三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

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『三国志学会』レポート 

大変ご無沙汰しています、USHISUKEです。
更新をサボっている間に、梅雨に入り、梅雨が終わり、そして熱闘甲子園の夏。
夏の甲子園には毎年血が沸き(比喩表現)肉が踊っています(事実描写)が、今年は香川西のウラム・エフェレディン捕手に注目。
中国は新疆ウイグル自治区出身でありながら、部員83名の主将を務めるという逸材です。
日頃三国志を通して中国を見つめている人間としては、自然に応援したくなってしまいますね。

さて、今回は7/30(日)に開催された三国志学会の大会レポートです。
↓三国志学会についてはコチラ
http://www.daito.ac.jp/sangoku/

三国志学会は、文字通り三国志に関する学術の研究と普及および会員相互の親睦を図ることを目的とするうまれたてホヤホヤの学会です。
三国志専門の学会が発足するということは、今の活性化した三国志を取り巻く状況の一端を表しているんじゃないでしょうか?

会場となった大東文化大学 大東文化会館ホール(@東京都板橋区)には、朝10:00という早い時間から約100名の老若男女、研究者、在野問わず幅広い層の方々が参加。
現地で、前日の三国志シンポジウムも参加された清岡さんKJさんげんりゅうさんらと合流しました。
会場を眺めた感じだと女性が約4割程度を占めており、女性による三国志への関心の高さを窺い知ることもできました。
大会の内容はというと、下記のように日中の著名な三国志研究者による報告&講演が目白押し。

報告(10:00~12:40)
石井 仁(駒澤大学助教授)
「呉・蜀の軍事制度に関する覚書」
澤 章敏(関東学院六浦中学校・高等学校)
「五斗米道研究の現状と課題」
和田英信(お茶の水大学助教授)
「建安文学をめぐって」
竹内真彦(龍谷大学助教授)
「呂布には何故ひげがないか-三国志物語の図像と本文の関係について」

お昼休み

講演(14:00~17:00)
劉世徳(中国社会科学院教授)、通訳 伊藤晋太郎(慶応義塾大学講師)
「『三国志演義』嘉慶七年刊本試論」
狩野直禎(三国志学会会長、元京都女子大学学長)
「私と三国志」

懇親会(18:00~)
※以上、敬称略

各報告&講演内容の詳細は、ココで触れるにはあまりにも濃密過ぎて…私の頭で理解できたり、気になったりしたところを中心に列挙することとします。
■「呉・蜀の軍事制度に関する覚書」は、当時の都督(各方面の行政・軍事を統轄する機関、及びその長官のこと)制度を論じたもの。
『正史』の著者・陳寿もひょっとしたら理解できていなかったんじゃないか?と思われる都督制度を、原文に立ち戻り魏・呉・蜀別に体系化するという内容に舌を巻く思いでした。
報告1発目から、大感心。
■「五斗米道研究の現状と課題」は、張魯率いる五斗米道、そして五斗米道拡大に何らかの寄与のあった張脩という人物についての報告。
私個人としては以前、本BLOGで澤先生の著作物を元に「王平非漢民族出身説」を書かせてもらっていたこともあり、大感動の報告でした。
感動のあまり調子に乗って質問もさせてもらいましたが、丁寧にお答えいただき大々感動でした。
■「建安文学をめぐって」は、主に三曹(曹操、曹丕、曹植)の詩を例に、作者の「個性」の表現としての詩、そして「個性」を超えた様式の確立について論じられました。
詩のことはよくわからない私でも、建安期以前、以後の詩を比較して読んでみると、なるほど詩を詠む、詠まれる人それぞれがほかの誰でもない「個」として目の前に屹立してくる感じがしました。
■「呂布には何故ひげがないか」は、大変面白い切り口。
言われてみるとたしかに、三国志の世界で最強の武力を誇る武将にしては中国における図像にはひげがないケースが多く、また冠をかぶっていたりと貴公子然とした感じがします。
その背景を、『演義』の版本比較による呂布の容貌描写の変化、かぶりものを接点とした『紅楼夢』の貴人、公子と呂布との関係、そして才子佳人譚としての呂布と貂蝉との関係から導き、提示。
ホントに新鮮な観点でした…脱帽。
■「『三国志演義』嘉慶七年刊本試論」は、本場中国の三国志演義学会会長による講演。
現在はアメリカの図書館にしかないといわれる『三国志演義』嘉慶七年刊本に関する詳細な版本研究でした。そんなに珍しい版本だと、是非一度目を通してみたい気がしますが…中国語も英語もわからんので…無念。
■「私と三国志」については、膨大な三国志に関する書籍、論文が列挙された資料が配られ、今後重宝することになると思います。

…と、長くなりましたが大充実の約5時間半。
その後も懇親会まで参加し、澤先生と改めてお話させていただいたり、11歳ながら今回の大会に参加した女の子に出会ったり、大変貴重な時間を過ごせました。
三国志学会、その動きに今後もチェキラッチョです。

おまけ。
お昼ごはんを近くのデパート内で食べたのですが…その店の旧名が「ジンギスカン フランス人」。
どういう意図で名づけられたのか…「ラム丼」は美味しかったのですが、謎は解決されぬまま。


[ 2006/08/06 14:44 ] その他雑談 | TB(0) | CM(0)
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