みなさん、こんばんは。
突然ですが、三国志好きのみなさんでしたら、天下に最も近かったこともある、かの皇帝・袁術の最期を飾るシーンをご存じかと思います。
ちょうど夏のさかりであったため、蜂蜜入りの飲み物がほしいと思ったが、蜂蜜もなかった。(『魏書』「袁術伝」)
この一文のおかげで蜂蜜好きでお馴染みになった袁術さんですが、とある方より「『太平御覧』によると、袁術は18歳の頃に『蜜飯』を好んで食べていた」との情報をいただきました。
ほほー「蜜飯」ですか!?皇帝が好んだ食べ物ってどんな味がするんだろう??

興味が湧いたので、ちょっと作って食べてみました。
土鍋でグツグツとひとり分のお粥をつくって、仕上げに国産の蜂蜜をとろーりとかけて混ぜ混ぜしてできあがり!
見た目は蜂蜜の黄金色が消え失せていますが、口に運んでみると…あらま、確かに蜂蜜のあまーい味が舌に広がります。
ただ、私にとってはあまり美味しい食べ物ではありませんでした…甘いお粥というのは、どうにも口にあわず…個人の好みの問題ですね。
この「蜜飯」、作っておいてなんですが、蜂蜜だけをかけて食べるものじゃないのかも。もう少し他の食材なんか入れたりするのかもです。
とまあこんな感じですが、舌を通してひとつわかったことがあります。
袁術は人生の最期にただ蜂蜜という物質を求めたのではない、と。
蜂蜜を通して、若かりし頃の自身への追憶、さらに幼い頃の母の甘い想い出や、優しさの記憶に縋ったのだと思います。
だって、小さい頃、熱とか出たときにこんな蜂蜜お粥を食べたような食べていないような記憶が蘇ってきたものですから。
みなさんも、ぜひお試しあれ。
袁術の気持ちになってハチミツを舐めておきます。