ぽかぽか陽気の晴天続き、というGW的には珍しい天候に、男闘呼心の奥底に眠っていた「狩り」への欲求が呼び覚まされました。
野生を知性と理性で征したい…この衝動は、もう何人たりとも止められません!
朝早起きして、木更津目指していざ進軍開始!潮干狩りへ。

愛車「赤兎」に乗って首都高を順調に一騎駆けするものの…アクアラインを目の前にしてあえなく快進撃は停止。
目の前に、10km超の大渋滞が立ちはだかったのです。
しばらくは大人しくしていたのですが、1時間ほど待っても遅々として進まず…潮干狩りの絶好のタイミング「干潮」に間に合わないという最悪の事態を避けるため、「目的地変更」という苦渋の決断をしました。
今回の「狩り」、実は我らが
袁術陛下に捧げるつもりでいました。
木更津では、ハマグリを狩れるのです。
ハマグリ…三国志ファンには、あのことを想起させるお馴染みの食べ物ですね。
食料は不足がちであった。…袁術が江淮の地域にいたときは、蒲とはまぐりを取って補給した。
(『魏書』「武帝紀」)
そうです、ハマグリは、腹を空かせた
袁術軍をしばしば助けた食料だったのです。
木更津で山のように(海だけど)ハマグリを狩って、
袁術陛下の霊前に備える…それが潮干狩りの裏テーマだったので、ハマグリを狩れない横浜・八景島への変更は「苦渋の決断」だったのです。
※ちなみに…『韓非子』によると、ハマグリは生臭さと悪臭とにより、古代中国の多くの民を病気に罹患させたらしいです。腹痛覚悟で空腹を紛らわせる
袁術軍の凄惨な情景が目に浮かぶようです。
そんなこんなで、第2候補の八景島にある「海の公園」に向かいました。
海の公園周辺の渋滞を嫌って、少し離れたエリアに「赤兎」を駐車。
電車で海の公園へ…そして10:30頃には狩場(浜辺)に無事到着。

既に狩人たちでごった返している中、早速「狩り」を始めることに。
頼りは、日頃の怠惰で緩みきった己の肉体と、己を託す得物の熊手(百均で購入)とザル(管理棟で300円で購入)。
ひき始めている海の中にジャブジャブと身を踊らせ、膝まで浸けながら指先の感触でアサリを物色。
浜辺から近くで「狩り」を行っているとき(干潮前)は、貝殻以外は小指の爪ほどもないアサリの赤ちゃんばかり。
「女子どもには手を出さない」男闘呼のルールをちょっと横に置いて、ちびっこには見せられないような浅ましい「狩り」を行いました。
「狩り」を行うこと小一時間…潮干狩りの神様(≒
袁術陛下)は見捨てていませんでした。

やや沖まで出ていける干潮近辺でのゴールデンタイムは、まさに「入れ食い」状態。
指を砂に埋めてみると触れるものが軒並み、お持ち帰りOKライン(2cm以上)のアサリたち。
酒池肉林を愛し、皇帝を僭称した袁術陛下のように、狩場ではまさに傍若無人状態。
無我夢中になってしまい、小脇に挟んでいた網袋をなくしてしまう失態もありましたが、そんな失態どこ吹く風。
2時間強の死闘の末に、気づいたら4.5Lバケツにいっぱいのアサリ(アサリのお味噌汁に換算すると約25杯分)を狩ることができました。
※一応3人で行ったので、この量を狩っても大丈夫…なはずです。
絶大な成果を背景に、赤ちゃんアサリはすべて海にかえしました。
心地よい疲労感とともに、15:00前には狩場から撤兵。
アサリは、漢字で「蛤(ハマグリ)の子」=「蛤仔」とも書くそうなので、きっと袁術陛下もお喜びになっているに違いありません。
ちなみに、木更津含めて有料の潮干狩り場が多いなか、八景島の「海の公園」は入場料無料。砂浜もキレイ、施設もある程度揃っているので結構オススメです。

さらにちなみに、日が変わって本日は、朝食にアサリのお味噌汁、昼食にアサリのスパゲッティ…と当然のようにアサリ尽くしが続いています。それでもアサリはまだまだ控えています。
アサリの味噌汁旨そうですなぁ~
ガキの頃以来、潮干狩りに行って無いので、
凄く惹かれます。
狩りがしてぇ~~~~~~!
>ハマグリは生臭さと悪臭とにより、古代中国の多くの民を病気に罹患させたらしいです
当時の中国では、どんな食い方してたんでしょうね…
ハマグリが臭いって…
日本のハマグリと種類が違うのでしょうか。
それとも水のせい?