3連休の中日を使って、水族館に行ってきました。
水族VS家族のガチンコ族バトル勃発です。
TVなどよくメディアで見かけるので、選んだのは「品川の水族館」。
愛車「赤兎」に乗って1時間半ほど、京急大森海岸駅近くの「
しながわ水族館」へ。
「しながわ水族館」は近くに競艇場があるのでブーッという騒音があり、雰囲気も随分庶民的な感じを醸し出していました。
窓口にて持参した割引券を提示すると「こちらでは使えません」とのこと。
「??」
割引券を改めて注視してみると「
EPSON品川アクアスタジアム」とあるじゃないですか。
品川には水族館が複数あるんですね…知りませんでした、間違えました。
でも折角なので入場して、アシカのショーなんかを見てから、改めて「EPSON品川アクアスタジアム」へ向かいました。
着いたのは18:00頃。
品川駅前のプリンスホテル内という絶好のロケーションに「EPSON品川アクアスタジアム」はあります。
日祝祭日は夜21:00までやっているということで、18:00からでもイルカショー2回、アシカショー1回見られて大満足でした。
「EPSON品川アクアスタジアム」の方が、ショービジネス的に断然洗練されていました。
「しながわ水族館」はサメの迫力では勝利という感じです。
ということで、3連休ほっこりレポートをお届けしましたが、やはり水族との抗争中も頭をよぎるのは三国志です。
今回の水族館巡りでの三国志的鍵言葉は「カンウ」「
左慈」「チョウハン」です。
☆★カンウ★☆
大人気ペンギンちゃんのコーナーで、ペンギンのカンウを発見。
ペンギンは年に1回カンウをするんです。
青龍堰月刀を振り回したり、美髯のお手入れをしたり、顔が棗色に変色したり…ではありません。
年に1回するのは「換羽」です。
ペンギン(に限らず鳥類に見られる現象)は年に1回全身の羽が生え変わるらしく、そのことを「換羽」と呼ぶそうです。
皇帝ペンギンの換羽=蜀漢皇帝(
劉備)の
関羽…ただ字面にしてみたかっただけです、失礼。
☆★
左慈★☆
東京湾周辺のお魚たちが泳ぐ水槽をボンヤリ眺めていたら、三国志的お魚を発見。
「
鱸(スズキ)」です。
鱸といえば、思い出されるのは後漢のイリュージョニスト
左慈の逸話です。
かつて司空の曹操の座に在った際、曹操はくつろいだ様子で賓客たちを振り返り、「今日の高会(盛況な酒宴)には珍味佳肴が大体揃っているが、ただ松江の鱸だけが足りない」と言った。
左慈は下座から「それなら手に入ります」と答え、銅盤を求めて水を貯め、竹竿を手に取り、針に餌をつけて盤中に釣り糸を垂れると、一匹の鱸を釣り上げた。
(『後漢書』左慈伝)
「松江」というのは現在の上海市松江区にあたり、ここで水揚げされる鱸は他所の鱸とは比べものにならないぐらい美味しいことで有名だった(今も?)らしいです。
曹操は
左慈が釣り上げた極上の鱸を膾にして、座の一同に振る舞いました。
鱸ってどんな味だったかなぁ…味の記憶がないです、今度見つけたら喰べてみようと思います。
あと、調べてみて知ったのですが、鱸は「出世魚」なんですね。
名称は地方によって異なるそうですが、成長につれてセイゴ→フッコ→スズキと呼び名が変わるようです。
珍味佳肴が揃っている中で
曹操が成熟魚たるスズキだけが足りないとボヤき、左慈が釣り上げて、座の一同に振る舞われる…「スズキ」を栄達の頂点、すなわち曹魏の樹立、「座の一同」を錚々たる名士群と見立てると、これは左慈(もしくは逸話の創作者)ならではの預言もしくはウィットじゃないか?と勝手に妄想もしたくなってしまいます。
※写真は鱸…らしい一群。
☆★チョウハン★☆
最後はチョウハンです。

三国志でチョウハンといえば…そうあの「長坂坡」を思い出しますよね。
張飛、
趙雲の大活躍!
劉備の幼児(
阿斗)虐待!
ブブー、違います。
チョウハンとは、サンゴ礁域、岩礁域に生息する黄色と白と黒のコントラストが鮮明な可愛いお魚です。
体には特徴的な目玉のような模様があり、そのどんぐりまなこな様はあたかも
張飛様のオメメのよう。
あ、このチョウハン「スズキ目」なんですね。またスズキか…三国志的お魚はスズキづいていますね。
ということで、三国志的水族館は、以上。