What's Up!
1月中旬、スノボしに新潟県の雪山に行ってきました。

半ば年中行事化しているのですが、やっぱり雪山はサイコーですね!
アウト・オブ・バウンズでクールにエクストリーム、そしてサブロクと立て続けにメイク!
いやー、ウソつきました。
数本滑る度に疲れて、山小屋レストランで小休止。
無駄にチキンバスケットなんか喰らって、若さの欠片もありませんでしたよ。
行き帰りの車の中では、懐メロオンパレード。
キョンキョンの「あなたに会えてよかった」とか、ホントすごく身に染み入ります。
男だらけで大合唱。
そんな相変わらずガッカリなショート・トリップでしたが…
「雪」を眺めて脳裏に浮かぶのは、
劉備が
諸葛亮を迎えた「
三顧の礼」のうち「二顧目」のシーン。
「雪山」で感じるのは、西羌の勇将・
越吉元帥の魂の叫び。
いずれも『
演義』の描写です。

「二顧目」のシーンなんかは、昔から結構日本人受けがよく、葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年といった名だたる浮世絵師がこぞって描いているシーンです。
※画像は、葛飾北斎筆『
演義三國志図鑑』より。
『
演義』では
張飛「ィクシッ!兄者、クソさみぃよ。こんなときに出かけるなんて、ホント馬鹿じゃねぇの」
劉備「じゃかぁしぃ!黙ってついて来い」
というコント風の掛け合いなんかもあって、ちょっと愛らしいシーンでもあります。
が、北斎の筆にかかると、シンシンと降り積もる雪。深い雪の中を
劉備、
関羽、
張飛の三兄弟が分け入って臥龍・
諸葛亮に会いに行く…という、大軍師いよいよ登場!の前の静寂さなんかも表現されていてステキです。
一方、
越吉元帥は
関羽の息子・
関興と二度に亘り一騎打ちを行った異色の人物。
一度は勝つものの、二度目は雪舞う山中深く追った挙句、計略にはまり、ついにはお返しとばかり
関興に一刀両断されて果てます。
激しく舞う雪の中、
越吉元帥が鉄槌を振り上げて咆哮する様、そして白い雪に真紅の鮮血を迸らせ絶命する様を、新潟の雪山は自然に想起させるのでした。