三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

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江戸時代の「三国志」 

こんにちは、USHISUKEです。
常に「三国志」と共にはあるのですが、サボりにサボっていたBLOGを約1年ぶりに更新します。
TwitterやFacebookに甘やかされて「時間を割いて趣味に関する文章を書く」ということがめっきりなくなってしまったのですが、みなさんは如何ですか?
香港・中国で生活を始めて約半年…思えばこの1年で生活環境はスッカリ変わってしまいました。
香港・中国の生活は充実しており、粤劇(広東オペラ)鑑賞など「ならでは」な文化を楽しむ余裕も少しあり、ただ一方でときどき無性に日本や日本文化を意識することも多くなってきた感じがします。
なので、以前から気にはしながらも後回しにしていた、江戸時代における「三国志」の受容に関するアレコレを無責任にダラダラと書き連ねようかと思います。
なにぶん江戸文化の素養の欠片もない素人なもので…誤り、漏れなどありましたら是非とも指摘してください!

☆★年代順に並べて俯瞰で眺める★☆

江戸時代の「三国志」受容に関してザックリ状況把握をするため、現在でも出版物という形でなんとか内容確認ができる作品を並べて眺めてみることから始めます。
作品のセレクトは完全に私個人の趣味嗜好によるので、悪しからず。

◎寛文末~延宝頃(1670~1681年頃)
 古浄瑠璃『通俗傾城三国志』
 土佐少掾正勝(江戸)
●元禄2~5年(1689~1692年)
 読本『通俗三国志』
 湖南文山(京都天龍寺の僧義轍及び月堂の筆名)訳
●宝永6年(1709年)夏
 歌舞伎『三国志』
 大阪嵐座初演
◎享保9年(1724年)
 人形浄瑠璃『諸葛孔明鼎軍談』
 元祖武田出雲 大阪竹本座初演
●元文2年(1737年)
 歌舞伎『関羽』
 江戸河原崎座初演
◎天明元年(1781年)
 洒落本『通人三国師』
 夢中楽介
◎天保元年(1830年)正月
 會本『風俗三國志』
 惡失兵衛景筆作・不器用又平画
●天保7~12年(1836~1841年)
 絵本『絵本通俗三国志』
 池田東雛亭編・葛飾戴斗画


ここから読み取れる事柄って結構いろいろあると思います。
・有名な『通俗三国志』『絵本通俗三国志』といった「出版物」は、江戸時代の「三国志」受容史の一部を構成するに過ぎないこと
・人形浄瑠璃、歌舞伎、浮世絵(會本、絵本含む)など大衆文化の多様性の中で日本における「三国志」が育まれていること
・京都、大阪、江戸という当時の三大文化圏各所で「三国志」が展開されていること
※とくに江戸時代中期までは京都、大阪が目立ち、江戸時代後期は江戸への偏りが見られること
などなど。
上記の他にも、江戸時代中期以降、「武者絵の国芳」を筆頭に頻繁に「三国志」を題材とした浮世絵が刷られて人気を博してもいます。

「私は以前から江戸文学研究者が浮世絵(挿絵や板画)に関心を持たないのが不満でならないのだが、この二つは両々相俟って研究の成果をあげ得るもので、江戸文芸の研究にあっては、別箇に切離さるべき性格のものではない。だから江戸文学研究家も浮世絵を研究し浮世絵研究家も江戸文学を研究すべきなのだ…」
林美一『會本研究』創刊号(1978年)


『風俗三國志』全三巻の翻刻(非売品)という大業を成された林美一氏の文章抜粋ですが、私は、似たようなことが日本における「三国志」受容過程の研究においても言えるのじゃないかと思っています、大変だとは思いますが。

ということで
・人形浄瑠璃と浮世絵が個人的に大好物であること
・「三国志」ファンでもあまり目にする機会がないだろうこと
を理由に、前出の作品群の中で、とくに「◎」をつけた作品を扱いながら、あらすじやら特筆すべき内容やら個人的感想やらをツラツラ並べていきます。
ときには「三国志」と全く関係なく、ときにはエロがドギツく、とても個性豊かで人間臭の強烈な作品ばかりですが、どの作品もそのクリエイティビティの高さに圧倒されてしまいます。

御託を並べただけで長くなってしまいましたが、次回からは数回に分けて『風俗三國志』を扱います。
あ、かわかずおの傑作漫画『風俗三国志』じゃないですよ。
[ 2012/04/18 02:33 ] 10:江戸的三国志 | TB(0) | CM(4)
林美一さんは春画の解説が面白いですね。
[ 2012/04/18 08:23 ] [ 編集 ]
へっぽこ人生さん、コメントありがとうございます!さすがの守備範囲ですね!まさに林氏は在野の研究家として春画研究・著作物において残した足跡は相当なものがあります。『ふうぞく三國志』もバリバリ春画ですので、引き続きご指摘よろしくお願いしますっ!
[ 2012/04/19 08:16 ] [ 編集 ]
親戚の叔父が好き者だったんで、一時期色々見せて貰ったり林美一さんの解説本を借りて読んだりしてましたf^_^;)
春画以外もですよ、勿論(滝汗)
[ 2012/04/22 02:34 ] [ 編集 ]
おお、まさかの叔父つながり!私も叔父が浮世絵全集やら春画の図録やらを大量に所蔵していたので、チラチラ眺めていました。でも、へっぽこ人生さんは林美一氏の本を読んでいるあたりが通ですね。
[ 2012/05/04 01:05 ] [ 編集 ]
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