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三国志漂流

すべての「三国志」にLOVE&RESPECTが大前提。さらに自分の価値観や解釈でどこまで切り込んでいけるか…のんびりと「新しき三国志の道と光」を模索するBLOGです。

「三国志」を何ひとつ映画化していない、映画『三国志』 

本日朝、横浜で「五禽戯」をやった後、ついでということで映画『三国志』を観てきました。
お金にモノを言わせた広告宣伝で大盛況の『レッドクリフ』と比べると、上映館数が少なく、宣伝広告も非常に地味な三国志映画である『三国志』です。
主人公は、蜀の趙雲子龍。
ポスターや公式WEBサイトで、「工事現場のおじさん」みたいな格好の主演:アンディ・ラウが、一部のファンにはお馴染みかと思います。

「ついで」と書いた通り、正直ノリノリで観にいったわけではありませんでした。
公開後初めての日曜日なのに、映画館も100人程度の座席数に約半分しかお客が入っていないという、『レッドクリフ』では考えられない惨状で…始まってみるまであまり高揚感もなく、辛うじてポップコーン(塩バター味)で気持ちを繋いでいる状態でした。

が、舐めてました『三国志』。
コレ、サイコーです!
私の中では『レッドクリフPartⅠ』よりも、ポイント高いです。

内容を書きすぎるとネタばれになっちゃうので、こんな人にオススメという診断テストを作ってみました。
以下の5つのうち当てはまる数をカウントしてください!

□今は、振り返るより、前を向いて生きている
□どんな困難も努力すれば報われるはず(報われてきた)
□友情、努力、勝利な『週刊少年ジャンプ』的3つの鉄則は、エンタメの基本だ
□今、最愛の人が傍にいる
□人を裏切るよりも、人に裏切られる方がマシ


どうですか?いくつ当てはまりましたか?
5つのうちひとつでも当てはまった人は、『三国志』、観ない方がいいです。
逆に『レッドクリフ』こそ観るべきです。
そういう映画だと、私は解釈しました。
大学生、もしくは20代ぐらいまでの方は観なくていいような気がします。

レッドクリフ』ばりのアクションシーンは、香港映画なので、当然盛り上がっています。
血とかもバシバシ飛ぶし、血だけじゃなく人自身も馬自身も飛びまくりです。
でも、そんな血肉が騒ぐはずのアクションシーンも、完全に悲壮感で覆われているんですよね…。

いろいろ書きたいことがありますが…兎に角
■今後一生のうち、節目節目でこの『三国志』を数度見返すと思います。一生モノの映画だと実感しています。
■お酒を呑みながら、『レッドクリフ』よりも『三国志』を肴に語る相手がほしいです。
■『三国志』では、「三国志」の世界の本質の一端を垣間見られます。虚無感というか、無常観というか…。

この記事のタイトルの通り、『正史』や『演義』に書かれている三国志の物語を何ひとつ映画化していない『三国志』が、奇しくも、よく「三国志」を表現してしまっているんだなぁ…と、今はその余韻に浸っています。

PS.サモ・ハン・キンポーが高木ブーに見えて仕方ありませんでした。
[ 2009/02/15 17:34 ] その他雑談 | TB(0) | CM(18)
アンディ・ラウで三国志、ということで注目はしていましたが、レビューを読んでさらに行きたくなりました。

見に行くのが楽しみです!
[ 2009/02/15 18:34 ] [ 編集 ]
うわー。すごく気になります。
超雲の生涯ベースなのに「三国志」というタイトルなのが気にはなりますが、世の中のレッドクリフ熱でおなかいっぱいな状態だったので、ぜひ大画面で見たいですね…きっと家庭の事情で大画面で見るのは無理そうなんですけど…。(涙)
[ 2009/02/15 20:19 ] [ 編集 ]
最初あまり期待していなかった「三国志」。
でもせっかくだし、水曜日のレディースデイを利用して行こうかな~と軽く考えていたのですが・・・

USHISUKEさんのレビューを読んでいた観に行きたくなりました!
観たら私もアップしますね~
今度お会いした時に「三国志」の話をしましょうっ!!
[ 2009/02/15 21:48 ] [ 編集 ]
診断テスト、当てはまらないので、観に行くべきではなさそうだな…と
一瞬凹んだのですが、逆でしたか!大ウケでございます(笑)
悲壮感・虚無感・無常感…そういうのを待ってました。
安心して観に行ってきます(笑)
[ 2009/02/16 00:56 ] [ 編集 ]
診断テスト、1個も当てはまらなかったからこれは見ないといかんですよ、ワタシ!!
いや~、うしさんのレビュー見て良かった~。
元々サモハンファンでもあるので見逃せないと思ってたんだけど、こりゃレッドクリフと同じぐらい楽しみです。
見たら感想送ります(笑)
[ 2009/02/16 01:54 ] [ 編集 ]
ありゃ。意外にも?良いのですね。
これは観に行かねば。
しかもサモハン、出てるんですね。それも楽しみ。
予備知識入れなかったので、全然知らんかったです。
[ 2009/02/17 02:11 ] [ 編集 ]
紺碧さん、コメントありがとうございます!
アンディ・ラウは一昔風の表現だと「香港四天王」のひとりですものねぇ。
今では枯れた演技も、ピカイチです。
[ 2009/02/17 06:39 ] [ 編集 ]
おお!コメントありがとうございます!!
映画館が難しいようでしたら、レンタルDVDが出たら深夜ご自宅で観られてください…。
「趙雲の生涯ベースなのに『三国志』」のところは、私も観るまでは「誇大広告で『JARO』に言いつけてやるぞ!」と思っていたぐらいなのですが…この映画の監督が表現したかった「三国志」は、趙雲(英雄でありながら、生涯、「将棋を指す側」の人間ではなく、「将棋の駒でしかなかった側」の人間として)でしか実現できなかったんだろうなぁと、今では思っています。
[ 2009/02/17 06:45 ] [ 編集 ]
Riangさん、コメントありがとうございます!
ぜひ、次回お会いしたときに、『三国志』を肴にお話しましょう。
一つひとつのエピソードは、ハチャメチャで突っ込みようもないぐらいなのですが…。
[ 2009/02/17 06:48 ] [ 編集 ]
コメントありがとうございます!
>一瞬凹んだのですが、逆でしたか!大ウケでございます(笑)
すずきさんはじめみなさんに診断楽しんでもらえて、よかったです!
鑑賞後の充足感には程遠い内容だと思いますが、その点では安心して観に行かれてください。
[ 2009/02/17 06:50 ] [ 編集 ]
さかさん、コメントありがとうございます!
さかさんも、『三国志』向きですか!?
サモハンは全編、何がしかで登場しまくりです。
昔のように巨躯を派手に動かすシーンはとても少ないですが…最後のサモハンの演技は、泣かせます。
趙雲よりもサモハン(「平安」という架空のキャラ)に共感できる人、多いはずです。
[ 2009/02/17 06:54 ] [ 編集 ]
コメント、ありがとうございます!
ネットで『三国志』評価漁ってみても、かなり割れています。むしろ、賛否の「否」が多いぐらいだと思います。
日曜日だったか…「日経新聞」での評価は★5つ中2つでした。
ただ、この映画に何を見るか?によって、捉え方は全く違ってくると思っています。
あまり予備知識を入れずに、観に行かれてください。
哲坊さんの感想も知りたいです!
[ 2009/02/17 06:57 ] [ 編集 ]
そして敵役(?)の人が某Gackt氏に見えて仕方ない吉利ですこんにちは。

ぬぬぬ!
単純なエンターテインメント映画ではないということでしょうか・・・
趙雲主役だと、いつものパターンかしらと食指が伸びなかったのですが
急にムクムクと興味が湧いて参りました。

み・・・観に行きたいデス。
[ 2009/02/18 07:28 ] [ 編集 ]
吉利さん、コメントありがとうございます!
ヘルメット気になりますよね…趙雲ひとりがかぶるでなく、いつの間にか画面いっぱいヘルメット軍団で埋め尽くされるようになると、さすがに違和感がなくなってきますよ。
某Gackt氏はハリウッド進出済みのかたで、あなどれないですよ(某Gackt氏もあなどれませんが)。
[ 2009/02/21 08:17 ] [ 編集 ]
はじめまして。ブログ楽しく拝見させて頂いております。三国志今日見てきました。そしてUSHISUKEさんの記事通りだと思いました。この記事を読んでおいてからこの映画を見に行っといてよかったです。今はこの何ともいえない余韻が残っていて、誰かとこの映画について一晩中語り合って昇華したい気持ちです。これからも三国志についての記事楽しみにしています。




[ 2009/02/28 22:15 ] [ 編集 ]
KSさん、はじめまして!拙BLOGご覧いただいているとのこと、ありがとうございます。
>この記事を読んでおいてからこの映画を見に行っといてよかったです。
このようなコメントいただけると…感涙にむせびそうです。
KSさんのコメントを胸に抱いて、これからも三国志な記事を少しずつ書いていきますので、どうぞ末永くよろしくお願いします。
[ 2009/02/28 23:17 ] [ 編集 ]
初めまして。千華と申します。
mixiで「三国志」の記事を拝見し、こちらのブログを発見!
USHISUKEさんの卓越した意見と、三国志の世界に寄せられる愛情の深さに、非常に共感を覚えています。
私も、先日「三国志」を見てきて、とても切ない思いに胸を熱くしました。
アンディ・ラウ演じる趙雲は、若いときはもちろんですが、年老いて白髪になってからが、より一層凛然とした気品にあふれて美しかったです。
私自身、人生の折り返し点を過ぎた年になり、趙雲の思いの一端に共感できたのかもしれません。
不覚にも、ラスト10分、涙があふれて止まりませんでした。
これからも、USHISUKEさんの三国志語り、楽しみにしております。
[ 2009/03/09 23:25 ] [ 編集 ]
はじめまして、千華さん。コメントありがとうございます!
映画『三国志』は千華さんが書かれている通り、「趙雲伝」的な側面は強いですが、何故かドップリ感情移入できちゃったりもするんですよね…そして、観る人(観る人が生きてきた内容)によって感情移入できるシーンも違うと思います。
千華さんのWEBサイト拝見しましたが、熱いですね…想いが。
とくに姜維への想いなど。
これからもチョコチョコお伺いします、どうぞよろしくお願いします!
※コメント遅くなり申し訳ありませんでした…。
[ 2009/03/13 07:58 ] [ 編集 ]
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