今日は土曜日だからか…また思いつきました。
諸葛亮の北伐についてです。
諸葛亮の北伐のさしあたっての目標は「攻撃は最大の防御」にあって、必ずしも短期で「魏討伐」を企図したものではなかった!…というのが私の考えです。
涼州の確保によって、蜀の玄関口である漢中防衛線を強化すること、兵数、兵站の充実を図るというところに、北伐の主眼があったと考えています。
…なんですが、こっからが主題です。
涼州確保での別のメリットを思いつきました。
魏と西域諸国との連絡を絶ち、逆に蜀と西域諸国との繋がりを強化できる…というものです。
これは財政的に困窮を極めていた蜀にとって、とっても大きなメリットだったのではないか?と思います。
辺境経営が「金」になることは、諸葛亮自身の南征とその後の南中経営で実証されています。
穀物他の「物なり」に期待できない、益州、涼州の2州にあって、辺境経営は貿易や珍品を中心に即収益をあげられる大切な「金づる」だったように思えてきました。
魏の収益源を奪取し、そのまま自国の収益源とできる。
しかも対外的な効果として、周辺諸国・諸民族の宗主国としてのイニシアチブを魏から奪取できることのメリットは計り知れないものがあります。
諸葛亮…やっぱりスゴイ政治・軍事家だなぁ。